[BMW 1シリーズ]
それほどFRが嬉しいのかといえば、そりゃもうメチャクチャ嬉しいです。走りに重きを置き、ホントは駆動方式にもこだわりたいハッチバック好きとしては、好むと好まざるとに関わらず、FF以外の選択肢がない状態があまりにも長く続いてきたのだから。少々お高くてもいいんです。キリキリ働いて買うですよ。それだけの価値が1シリーズにはある!
解説|松村俊司|T.Matsumura  フォト|郡大二郎|D.Kohri
[Vehicle Data]
■輸出国:ドイツ ■生産国:ドイツ ■排気量:1.6〜2.0リッター
■価格:¥2,888,000(116i)〜¥3,665,000(120i) 
■撮影車:120i(クォーツブルー/¥3,665,000)
※価格はオプションを除く
※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。

 
   1シリーズによりBMWは、Cセグメントの本格的な市場開拓をスタートさせた……という認識は、実のところちょっと違う。
  サイズ的にはCセグの範疇でも、まず価格面での競争力が低く、余裕のない後席ユーティリティからファミリーユースをあまり意識しなかったのは明らか。それもこれも現在Cセグの絶対公式であるFFパッケージを採用せずFRに固執した結果でもあり、1シリーズもまたドライバーズカーであることの断固たる姿勢表明だ。
  つまり、便宜上はCセグカーではあってもその中に仮想敵を求めず、いかにもなBMW的ロジックとクオリティ保守に則って開発されたのが1シリーズなのだ。
ただし、まったく孤高の存在を決め込んでいるわけではなく、アウディA3スポーツバックや来るべきVWゴルフGTI/GTXのDSG搭載車など、走りのダイナミズムを前面に押し出したモデルは横目でチラチラと意識。FFかFRかで根本は違っても、最先端を行く2ペダルMTの優れた仕事っぷりは少なからず脅威だろう。
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