VOLVO ボルボV70 T-5スポーツ
V70 T-5 Sport

より洗練された走りが際立つ
シリーズ随一の快速モデル


現行V70史上、最大規模の変更を受けたという'05年モデルにあって、最も
大きく変わったのが旗艦となるT-5スポーツ。
実際、'05年のV70は内外装の質感向上も目立っているが、T-5スポーツは確かに洗練された走りが印象的だった。

リポート|小野泰治|T.Ono(本誌) フォト|望月浩彦|H.Mochizuki

見どころは従来より懐が深くなった足回り

「堅実でちょっとイイ暮らしをしています」的ライフスタイルを表現するのに最適、という本来のキャラは維持しつつ、スポーティな装いも上手に消化するようになった近年のボルボ。とくにV70は、ロープロファイルタイヤと大径ホイールがエクステリアと見事にマッチ、アフターマーケットで結構な需要を生み出していたりもする。
  しかし反面、そうしたタイヤとホイールを受け止める余裕がシャシーの方に不足気味だったのも事実。ノーマルのV70でも、T-5などはバネ下の重さやそれに付随する乗り心地の悪さが本来の持ち味をスポイルしている感があった。
  '05年モデルのT-5スポーツを走らせて最初に印象的だったのは、そうしたウィークポイントが大幅に改善されていたこと。試乗車は18インチホイールに専用セッティングのパワステを組み合わせた「スポーツ・プラス・パッケージ」が装備されていたが、路面から大きな入力があっても無粋にバネ下をドタバタ踊らせるようなことはほとんどなく、ミドルクラスのワゴンに相応しい快適性を披露する。このT-5スポーツには、電子制御の連続可変ダンパーを組み合わせてシャシーセッティングをノーマル、スポーツの2つのモードで切り替えられる「FOUR-Cアクティブシャシー」が新たに装備されたが、ノーマルモードを選んでおけば、まず不満のない乗り心地をキープしてくれる。
  リニューアルされたシャシーは、より強力になったパワートレインもしっかり受け止める。'05年モデルのT-5用エンジンは、パワー&トルクがそれぞれ10 ps&2kg-m向上しているが、少なくともドライ路面でのトラクションは十分。もちろん、ラフな操作をすればフロントタイヤが路面を掻きむしることになるが、たとえばワインディングでこのハイプレッシャーターボの能力を活かせる機会は確実に増えた。V70の場合、こうしたパフォーマンスアップはステーションワゴンとしての魅力を際立たせる「余録」の類なのだろうが、新しいT-5スポーツは乗り手にそれを使う気にさせる懐の深さを身につけていた。
 
  2.4リッターとなった(従来は2.3リッター)ハイプレッシャーターボは、パワー&トルクが10ps&2kg-m向上。低回転域(1800rpm時)に限ればトルクは4kg-mアップ、扱いやすさにも磨きをかけている。
  試乗車は、T-5スポーツ専用オプションの「スポーツ・プラス・パッケージ」(263,000円)を装備。内容は、BBS製アルミ「Nebula」とピレリPゼロ・ロッソ(235/40R18)、ZFサーボトロニック速度感応式パワステの3点。
  従来比で、変更されたのは3,500カ所以上というV70の'05年モデル。外観ではフロントマスクとリアバンパーのデザイン変更が目立ったポイント。
VOLVO
V70 T-5 Sport
■全長/全幅/全高(mm)
4720/1815/1470
■ホイールベース(mm)
2755
■トレッド(前/後)(mm)
1550/1550
■車両重量(kg)
1620
■エンジン形式/種類
B5244T/直5DOHC20V+ターボ
■排気量(cc)
2401
■最高出力(ps(kW)/rpm)
260(191)/5500
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
35.7(350)//2100-5000
■トランスミッション
5AT
■サスペンション(F:R)
ストラット/コイル:
マルチリンク/コイル
■ブレーキ(F:R)
Vディスク/ディスク
■タイヤ(ホイール)
225/45R17(7.5J)
■東京標準現金価格
¥6,460,000
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※上記スペックは本誌発売当時の値です。
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