CHRYSLER クライスラーPTクルーザーGT
PT CRUISER GT

ターボモデルのGTこそ
PTクルーザーの真打ち!?


先日、'05年モデルにスイッチしたPTクルーザーにDOHCターボを搭載した高性能版、GTが追加された。となれば、気になるのは223ps&33.9kg-mを受け止めるシャシーの実力だが……。

リポート|島下泰久|Y.Shimashita フォト|宮門秀行|H.Miayakado

扱いやすいターボ特性と予想以上のシャシー性能

 正直、「もっと荒っぽい仕上がりかな」と想像していただけに、そこには嬉しい驚きが待っていた。PTクルーザーに新たに追加された、GTのことである。
  何しろそのエンジンは、直列4気筒2.4リッターDOHCユニットにターボチャージャーを組み合わせて、最高出力223ps、最大トルク33.9kg-mもの高出力を発生する。個人的には不満に思わないが、やはりゴルフあたりに比べれば見劣りするシャシーが、果たしてそれを受け止められるのかと、事前にはちょっと疑っていたのだ。
  まず感心したのは、エンジンの躾けの良さである。過給の立ち上がりは2000rpm前後からだが、ごく低速域ではトルコンATのトルク増幅効果が働くため、実際にはラグをほとんど感じることなく、スムーズに、そして力強くトルクが立ち上がる。あまりの鈍感さにアクセルを大きく踏み込んだ途端、急にトルクが立ち上がり、今度はアクセルを戻して……みたいなギクシャクとした運転にならないのが嬉しい。
  トルクは全域フラットで、急な山や谷は一切なく、6000rpmまできっちり使える。扱いやすさは抜群で、街中から高速道路まで、余裕の走りを満喫できる。
  さらに感心したのは、それを受け止めるシャシーだ。17インチのタイヤ&ホイールを履くだけでなく足回り、特にブッシュ類が引き締められているのだろう、乗り心地は硬質な印象だがダンパーの動き始めがしなやかで、さらにその後の減衰も巧いため、固いというよりは頼り甲斐が出たという印象。PTクルーザーのシャシーに、ここまでのポテンシャルがあるとは、率直なところ思わなかった。
  17インチホイールとリアスポイラーをプラスした外観もキマッているし、左ハンドルのみの設定というのも、ミーハー的には雰囲気で悪くない。事実、渋谷周辺の街中や通りで、随分注目されたということを伝えておこう。 これにレザーシートまで付いて343万3500円は、リーズナブルだといっていいと思う。
CHRYSLER PT CRUISER GT
■全長/全幅/全高(mm)
4330/1750/1630
■ホイールベース(mm)
2615
■トレッド(前/後)(mm)
1480/1480
■車両重量(kg)
1510
■エンジン形式/種類
H/直4DOHC16V+ターボ
■排気量(cc)
2429
■最高出力(ps(kW)/rpm)
223(164)/5100
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
33.9(332)/3950
■トランスミッション
4AT
■サスペンション(F:R)
ストラット/コイル:リジッド/コイル
■ブレーキ(F:R)
Vディスク/ディスク
■タイヤ(ホイール)
205/50R17(6.0J)
■東京標準現金価格
¥3,433,500
問い合わせ先
※上記スペックは本誌発売当時の値です。
 
  外観では専用フロントバンパー、リアスポイラー、大径クロームマフラーカッター、17インチアルミ&タイヤが目立ったポイント。お仕着せっぽさを感じさせないスタイリングが、PTクルーザーファンには「刺さり」そう?
  GTは左ハンドルのみの設定。ハイパフォーマンス仕様ということで、各部に“らしい”アイテムが散りばめられる。メーターはシルバーの3連デザインを採用、ブレーキ&アクセルもメタル製の専用ペダルとなる。
  GTには、ロイヤルグレインレザーシートが奢られる。キャラクター上、さすがに“スポーツシート”までは採用されないが、乗り心地&サポート性は必要にして十分以上。専用のロゴ入りフロアマットも用意される。
  2.4リッターターボユニットは、223ps/33.9kg-mを発揮。標準グレードに比べ+80ps/+14.7kg-mもの性能アップは、見違えるほどのキレた走りを披露する。フラットなトルク特性がウリで、街中での扱いやすさも抜群だ。
  17インチクロームクラッドアルミホイール&205/50R17ラジアルタイヤはGT専用。ハイパワー化した走りをキッチリ受け止めつつ、キマリすぎなほどにPTクルーザーのスタイリングを引き立てている点も◎。



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