MERCEDES-BENZ
メルセデス・ベンツSL55AMGパフォーマンスパッケージ

SL55 AMG
Performance Package

「らしさ」に 磨きをかけた
オープン2シーターの“ジョーカー”


まさに「万能選手」という言葉が相応しいSLに、魅力的な選択肢が加わった。
外観上、ベースとなったSL55AMGからの変更点はわずかなものだが、その効果は抜群。走りにもさらなる磨きがかけられた、AMGらしさが光る1台だ。

リポート|小野泰治|T.Ono(本誌) フォト|宮門秀行|H.Miyakado

外観だけに止まらない特別な仕立てが魅力

 予想されていたこととはいえ、ついにSLにもV12ツインターボがベースのAMGがラインナップされた。そのSL65AMG上陸を機にSL55に用意されたのが、このパフォーマンスパッケージなのだが、外観はエンブレム回りを除き、まんま65と言って差し支えない。'02年のF1で使われたセーフティカーと同一デザインとなるフロントスポイラーや、ツインスポークの19インチホイールが醸す雰囲気は適度にアグレッシブ。最近のAMGは、内容を考えるとさりげないエクステリアが主流だっただけに、むしろこちらの方が本来の姿に近い気もする。
 だが、このパフォーマンスパッケージは、決して外観だけ65風にしたナンパな55ではない。もちろん、65に対して限りなく55に近い内容ではあるが、走りに関わる部分もしっかりエクスクルーシブな仕立てになっている。SLシリーズ自慢のABC(アクティブ・ボディ・コントロール)はハンドリングのダイレクト感とレスポンスを高めるため専用セッティングとなり、ブレーキもフロントのディスク径を360mm径から380mmへと拡大。エンジン回りも、本体こそ手は加えられていないが大型のオイルクーラーを装備。エアインテークが拡大されたフロントスポイラーとの相乗効果で、クーリング性能を引き上げている。
 つまり、絶対的な動力性能こそノーマルのSL55と変わらないが、それをより積極的に楽しめるのがパフォーマンスパッケージというワケ。実際、ホンキで走らせた時の身のこなしは確かにノーマルよりシャープだ。だか、このクルマで改めて感銘を受けたのは、むしろ快適性の高さ。19インチタイヤの存在を全く意識しないと言えばウソになるが、速度を上げるほどフラット感が増す乗り心地は、まさに万能性がウリのSLシリーズならではの美点だった。
 
  アルカンタラに覆われたメータークラスターやAMGデザインのスポーツシート等、インテリアはベースとなったSL55AMGと共通。
  エンジン本体も変わらず。旗艦の座を譲ったとはいえ、500ps&71.4kg-mのパワー&トルクがもたらす走りは依然、迫力十分だ。

'02年のF1で活躍したセーフティカーと同一デザインとなるフロントスポイラーは、よりスポーティな雰囲気と共に優れた冷却性能をもたらす。ブレーキは、フロントのディスク径をノーマルの360mmから380mmへと拡大。ホイールも前後19インチとなる。

  SL65に準じたメニューで足回りが一層スポーティにリセッティングされたパフォーマンスパッケージだが、むしろ優れた快適性が印象的。特に高速域の乗り心地が秀逸だ。

MERCEDES-BENZ
SL55AMG Performance Package
■全長/全幅/全高(mm)
4535/1830/1300
■ホイールベース(mm)
2560
■トレッド(前/後)(mm)
1570/1555
■車両重量(kg)
1970
■エンジン種類/種類
113M55/V8SOHC 32V+SC
■排気量(cc)
5438
■最高出力(ps(kW)/rpm)
500(368)/6100
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
71.4(700)/2750-4000
■トランスミッション
5AT
■サスペンション(F:R)
4リンク/ABC:マルチリンク/ABC
■ブレーキ(F:R)
Vディスク/Vディスク
■タイヤ(ホイール)
F:255/35R19(8.5J)
R:285/30R19(9.5J)
■東京標準現金価格
¥18,900,000
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※上記スペックは本誌発売当時の値です。
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