
BENTLEY ベントレー・アルナージT
ARNAGE T

ブリティッシュ・ハードパンチャー

VWグループに収まって以降、ブリティッシュ・テイストとジャーマン・ハイテクが理想的に融合、いま再びかつての名門スポーツカー・ブランドとしての輝きを取り戻しつつあるベントレー。
そんななか、アルナージに2度目のリファインが施された。

リポート|吉田 聡|S.Yoshida(本誌)
フォト|望月浩彦|H.Mochizuki
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不敵に微笑みかける無国籍風の新しい顔

入魂の新世代モデル、コンチネンタルGTが登場したいま、一般的には“クラシック・ベントレー”と捉えられがちな4ドアサルーンのアルナージだが、もちろん進化の足を止めてしまったわけではない。'98年のデビュー以降も、現在の親会社であるフォルクスワーゲンのハイテクが段階的に注入、その佇まいや醸し出す雰囲気こそオールドファッションドではあるけれど、あくまで現代の高級高性能車として、その中身は確実にアップデートを続けている。
そんなアルナージが、今年に入ってフロントエンドのデザイン変更を中心にリファインを受けた。具体的には、従来の丸型2灯式ヘッドライトユニットがフラッシュサーフェイス化されると同時に、金網グリルやバンパー、ボンネットなどのデザインを一新。今回はシリーズ中、もっともホットなTに乗る機会を得たが、そのどこか無国籍風の顔つきは、アクセルペダルを踏んで初めてそうと分かる驚愕のパフォーマンスと見事にマッチ。ラグジャリーとスポーティという二面性をハイエンドで演じ分けるアルナージのキャラクターを、さらに際立たせている。
とにかくもう、その加速フィールたるや、異次元的とか暴力的なんて言葉では片づけられないほどの凄まじさで、ひと言でいうならワープ感覚。総排気量6750ccのプッシュロッドOHV・V8+ツインターボが絞り出す最大トルクは実に89.2kg-m(!)で、どこからどう踏んでも得体の知れぬ力が津波のごとき沸き上がり、体感的な加速Gを最大に保ったまま猛然と突き進む。ギアボックスはもはや古典的な4速ATだが、これなら3速でもこと足りる。
また、今回のリファインはサスペンションのセッティングにまで及んでいるというが、'02年のマイナーチェンジですでに乗り心地は飛躍的に洗練されていたので、向上代を見出しにくかったのは正直なところ。インテリアもスイッチ類のレイアウトや素材の使い方は若干変更されているというが、生粋の英国風味は相変わらず健在。クルマがグローバル化の一途を辿るなかで、いま乗っておくべき1台であることは間違いないだろう。
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| 上質なウッドとレザー、そしてアルミが織りなす贅を尽くしたインテリア。今回、スイッチ類のレイアウト等が若干の変更を受けているものの、基本デザインは不変。鈍く輝くきさげ仕上げのメーターパネルが、ハイパフォーンス版であるTの証。 |

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心臓部は457psと89.3kg-mを発生させる6.75リッターのV8ツインターボ。トランスミッションは5速や6速ではこれほどの大トルクを吸収できないため、あえてGM製の4速ATが組み合わされる。 |
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アルナージT専用となる19インチの7スポークホイール。タイヤは前後255/45RサイズのピレリPゼロが組み合わされる。また、サスペンションには電子制御式可変ダンパーが標準装備。 |
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佇まいこそ伝統的なブリテッシュ・ハイエンドサルーンのそれながら、よく見るとリアエンドからはクローム仕上げの左右ツインテールが顔を覗かせる。まさに究極のアンダーステイトメントといえる。 |

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| BENTLEY |
ARNAGE T
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| ■全長/全幅/全高(mm) |
5400/1932/1515
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| ■ホイールベース(mm) |
3116
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| ■トレッド(前/後)(mm) |
2585
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| ■車両重量(kg) |
1250
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| ■エンジン種類/種類 |
−/V8OHV+ツインターボ
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| ■排気量(cc) |
6750
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| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
457(336)/4100
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| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
89.2(875)/3250
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| ■トランスミッション |
4AT
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| ■サスペンション(F:R) |
Wウイッシュボーン/コイル:
Wウイッシュボーン/コイル
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| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク/Vディスク
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| ■タイヤ(ホイール) |
255/45R19(8J)
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| ■東京標準現金価格 |
¥31,447,500
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| ※上記スペックは本誌発売当時の値です。 |
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