
ALFAROMEO アルファロメオ・アルファ147
ALFA 147

マスクと走りにさらなる深みを

デビュー以来、世界で33万台以上を販売し、一躍人気モデルとなったアルファ147。
今回のマイナーチェンジはエクステリアデザインの変更がメインだが、実は走りも大幅にアップデート。
「スポーティさはそのままに快適性を……」なんて書くとメーカーのお仕着せっぽいが、今回ばかりは本当だから仕方がない!

リポート|市原直英|N.Ichihara(本誌)
フォト|フィアット・オート・ジャパン
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これですべてのモデルが新世代のアルファ顔に

実車を目の前にしてまず湧き上がった疑問は、なぜ147がフェイスリフトなのかということだった。最新のアルファマスクを構成するアイデンティティ、すなわち「縦長のスクデット(盾)+左右に伸びるエアインレット」というアイキャッチはこの147から採用されたわけだし、発表から4年が経って新鮮味が薄れたとも思えない。だが現在、アルファのデザイン部門(チェントロ・スティーレ)を率いるウォルフガング・エッガー氏と話をして、その疑問は晴れた。
つまりこうだ。147は当時、アルファのデザインディレクターだったウォルター・ダ・シルバ氏(現在はVWグループに移籍)が手がけた最後の作品。その頃、アルファは縦型のスクデットをモチーフとする新しいステップを模索している最中で、その作業はダ・シルバ氏の後を引き継いだエッガー氏のもとで進められた。そして導き出されたのが、チェントロ・スティーレがジウジアーロのイタルデザインとともに生み出した、マイナーチェンジ版の156や166などの新しい顔というわけだ。
ならば今回、147が最新のアルファマスクを纏うのはごく自然なこと。個人的には、高ぶる感情を無理矢理押し込めたかのような、147の能面っぽいマスクに違和感を覚えていたから、有機的になって目ヂカラの増した新しい147の方に好感を覚える。さて、読者の皆さんはいかがだろうか。
――ずいぶんデザインの話にボリュームを割いてしまったが、それもそのはず。実は、ハード面の変更点はそう多くない。セレスピードをベースに市街地における変速のギクシャク感を改善したという「イージースピード」、スポーティさはそのままに快適性を高めたという「コンフォート・サスペンション」の2点(ともに現地ではオプション)がトピックスとなる。
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| イージースピードのシフト回りは、実はフィアット・プントそのまま。セレスピードと異なりステアリングにパドルスイッチは装備されず、ギアのアップダウンはシフトノブでのみ行なう。台座は少し違和感があるが、そのぶんステアリングに近くなるため操作しやすい。メーターの形状も変更され、視認性を高めている。 |
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| 試乗車にはスポーツシートが装着されていた。上質なレザーと丁寧な縫製はイタリア車ならではといえる。形状に特別な変更はない。室内空間は適度にタイトで、スポーツハッチらしい雰囲気にあふれている。 |

 
デザイン変更により、フロントオーバーハングは約5cm延長されている。リアはコンビネーションランプが左右に長くなり、ワイド感を強調。ハッチゲート下にクロームのモールが追加されるなど、全体的に変更点は多い。 |