CHRYSLER クライスラーPTクルーザー
PT CRUISER

プラス400ccの力強さを武器に
ロングヒットを狙い打ち!?


国内販売台数が累計1万台を突破したPTクルーザーが、2005年モデルへとスイッチ。
最大のトピックは、従来の2リッターエンジンに代わる2.4リッターエンジンの新搭載で、この+400ccがもたらす
力強い走りは、PTクルーザーの人気にさらなる拍車をかけること必至といえそうだ。

リポート|島下泰久|Y.Shimashita フォト|郡大二郎|D.Kori

実用域での粘り強さと高い静粛性を確保

 PTクルーザーの国内販売が、この9月に累計1万台を突破した。導入から約4年、年間約2500台のペースは、アメリカ車としては大成功といっていいだろう。
 ユーザーの平均年齢43歳は、実はクライスラー・ジャパンの取り扱い車種の中ではもっとも高いという。さらに、女性比率が全体の26%と高いのも大きな特徴だ。
 そんなPTクルーザーの'05年モデル最大のトピックは、エンジンがカブリオと同じ2.4リッターとなったことである。その他の変更点は、リアリフトゲートラッチが電磁式となり、内外装色の設定が変更された程度で、自慢のデザインに手は入れられていない。
 そのステアリングを握って、女性からの人気の高さにあらためて納得した。高めの着座位置のおかげで見晴しは上々。大きなドアミラーも取り回し性を高めている。細身のステアリングやシフトノブ、メーター類など内装も個性的でいい雰囲気。質感はそれなりだが、それが不満に思うことはない。
 走らせてみると、何より静粛性が増したのが印象的だ。これは、2本のバランサーシャフトがエンジン音の雑味を消しているせいだろうか。また実用域で粘り強いエンジンのおかげで、踏めばスッと前に出て、とても扱いやすい。従来の2リッターは上り勾配で頻繁にキックダウンを繰り返したが、これならそんな心配は要らなそうである。
 乗り心地も、依然としてラバーに乗ったような感触はあるものの、十分なしなやかさがあって悪くない。このあたり、デビュー当初から確実に熟成が進んでいる。一方、高重心を意識させないコーナリングの軽快さはこれまでと変わらず。試乗を行なった富士の裾野の空いた一般道を軽く流すのが、何と気持ち良かったことか。これなら、きっと街中でもキビキビ小気味良く走れるに違いない。
 従来はちょっと物足りなく感じた力強さを身に付け、PTクルーザーはその魅力により一層の磨きをかけた。ロングヒットとなりそうな予感、ますます濃厚である。
 
  エクステリアでは、リアリフトゲートラッチが電磁式に変更されたほか、ボディカラーに写真のエレクトリックブルーが追加。女性からも高い支持を受けるそのスタイリングは
  カブリオと共通の2.4リッター直4DOHCエンジンが新たに搭載。2リッターに対し、最高出力は+7psの143ps、最大トルクは+2.6kg-mの21.8kg-mを発生させる。静粛性の高さも特筆すべきポイント。
  クラシックとリミテッドに限りインテリアに変更が加えられた。球形のシフトノブがインテリアカラーと同色に変更されたほか、ボディカラーがブラック/ブライトシルバーメタリックのモデルには、インテリアカラーがダークスレートグレーへと変更になっている。

PT CRUISER GT
ハイパフォーマンスモデルが新たに追加
2005年モデル発売に合わせ、ハイパフォーマンスモデルとなるPTクルーザーGTが追加された。エンジンには、ターボチャージャー搭載の2.4リッター直4DOHCが採用され、最高出力223ps(164kW)/5100rpm、最大トルク33.9kg-m(332Nm)/3950rpmを発揮。エンジンのハイパワー化に合わせ、サスペンションやブレーキ等が強化されるほか、専用フロントバンパー、リアスポイラー、17インチアルミホイール等が専用装備される。左ハンドル仕様のみで、価格は3,433,500円。

CHRYSLER
PT CRUISER Touring
■全長/全幅/全高(mm)
4330/1750/1630
■ホイールベース(mm)
2615
■トレッド(前/後)(mm)
1480/1480
■車両重量(kg)
1460
■エンジン種類/種類
S/直4DOHC16V
■排気量(cc)
2429
■最高出力(ps(kW)/rpm)
143(105)/5200
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
21.8(214)/4000
■トランスミッション
4AT
■サスペンション(F:R)
ストラット/コイル:
トレーリングアーム/コイル
■ブレーキ(F:R)
Vディスク/ディスク
■タイヤ(ホイール)
205/55R16(6J)
■東京標準現金価格
¥2,898,000
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※上記スペックは本誌発売当時の値です。
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