
HONDA ホンダ・レジェンド
LEGEND

SH-AWDが切り拓く
新しいドライビング・プレジャー

来夏に控えたレクサス・チャンネルのスタートを前に、日本の高級車市場が俄に色めき立ってきた。そんな状況のなか、ホンダが旗艦のレジェンドを、満を持してフルモデルチェンジ。
同社がいま考え得るハイテクが存分に盛り込まれた新型は、いったい、我々にどんな高級車像を提示してくれたのだろうか?

リポート|斎藤 聡|S.Saito フォト|柏田芳敬|Y.Kashiwada
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ゆとりのエンジンパワーと
異次元のコーナリング性能

今年、国内の高級車市場は重要なターニングポイントを迎えた。これまで、日本市場における高級セダンといえばトヨタと日産の独壇場であり、残りを輸入車が占めるといった、いわば保守的なカテゴリーだった。しかし、ここ数年は市場の空気もガチガチの保守ではなく、ブランドにこだわらず「いいモノが欲しい」といったものに変わってきている。その好例といえるのが、現行クラウンやフーガの登場である。磐石と思えたクラウンが、ユーザーの想定年齢をグッと下げてフルモデルチェンジを行ない、日産はセドリック/グロリアという伝統のブランド名を捨てた。そう、機は熟した。ホンダにとっては、新型レジェンドで高級車市場に名乗りを上げる、千載一遇のチャンスといえるのだ。
さて、そんな新型レジェンドは、世の高級車にありがちな、威圧するような押し出しの強さを持たず、どちらかといえばキュッと引き締まった凝縮感のあるスタイリングに仕上がっている。とはいえ、ボディサイズは全長4930×全幅1845×全高1455mmという堂々たるものであり、サイズを感じさせないそのたたずまいに、まず好印象を受ける。
インテリアも同様で、豪華絢爛を嫌い、シンプルかつハイクオリティな造りで高級感を上手に演出している。特に、運転席に座ったときの居心地のよさは抜群だ。
技術的なハイライトは、大きくいってふたつある。まずひとつ目は、軽量コンパクト設計の3.5リッターV6VTECエンジンで、最高出力300ps/6200rpm、最大トルク36.0kg-m/5000rpmを発生。そしてもうひとつが、SH-AWDと呼ばれるフルタイム4WDシステムである。
ではいったい、この300psのV6ユニットとSH-AWDは、レジェンドにどのようなパフォーマンスを与えているのだろうか?
ひと言でいってしまえば、すべてに余裕たっぷりなのだ。300psといっても、ターボによって増強されたトルクを持つわけではないから、驚くほどの速さを持つわけではない。ただし、3.5リッターの排気量と、VTEC低回転側のカムによってもたらされる厚みのあるトルクは十分な力感で、約1.8tのボディを軽々と加速させる。もちろん、高回転まで回せば「これが300psのパワーフィールか!」と思える伸びのよさが味わえ、その際の吹け上がりもきわめてスムーズで淀みがないもの。まるで精密機械のようなエンジンフィールも、高級セダンの心臓部に相応しいものだ。
そして、このパワーユニットを支えるのがSH-AWDだ。走行状況に応じて、電子制御で前後輪とリア左右輪への駆動力配分を自在にコントロールするこれは、その抜群の安定感が◎。旋回時には、「本当に4WDなのか?」と思うほどスムーズで気持ちのいいコーナリングを可能にしている。感覚的には4つのタイヤが必要に応じて路面を掴み、不安定な仕草を一切見せることなく、驚くほどの安定感を保ちながらドライバーの思い通りに曲がっていく─といったもの。そのコーナリング性能は、ちょっと他に例えようがない。
欲をいえば、ルーフ長があと10cmくらい長く、後席のヘッドルームにもう少々ゆとりがあれば完璧だ。つまり、後席の居住性に関していえば、内外のライバルたちにやや引けをとるのは事実。ただし、ドライバーズカーとして見れば、均整の取れたスタイリングはむしろ好まれるに違いないし、300psのエンジンパフォーマンスと、SH-AWDがもたらす異次元のコーナリング性能は大きな魅力。新しいレジェンドは、間違いなく日本の高級セダン市場で一定以上の支持を得られるだけの資質を持つクルマだと思う。
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| HONDA LEGEND |
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| ■全長/全幅/全高(mm) |
4930/1845/1455 |
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| ■ホイールベース(mm) |
2800 |
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| ■トレッド(前/後)(mm) |
1575/1585 |
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| ■車両重量(kg) |
1760 |
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| ■エンジン形式/種類 |
J35A/V6DOHC24V |
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| ■排気量(cc) |
3471 |
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| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
300(221)/6200 |
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| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
36.0(353)/5000 |
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| ■トランスミッション |
5AT |
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| ■サスペンション(F:R) |
Wウイッシュボーン/コイル:
マルチリンク/コイル |
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| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク:Vディスク |
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| ■タイヤ(ホイール) |
235/50R17(8J) |
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| ■東京標準現金価格 |
¥5,250,000 |
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| 問い合わせ先 |
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| ※上記スペックは本誌発売当時の値です。 |
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新開発となる、バンク角60度の軽量コンパクトなV6・3.5リッターVTECユニットを搭載。5ATを介して、最高出力300ps/6200rpm、最大トルク36.0kg-m/5000rpmを発生させる。 |

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タイヤサイズは前後とも235/50R17。力強い5スポークデザインが印象的なアルミホイールは、オプションで18インチもチョイス可。 |
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| 左右ドアにまで回り込むウッドパネルと、スクエアなセンターパネルの組み合わせによるM字ラインを基調としたインパネ。質感、機能性とも申し分のない仕上がりを見せる。スピードメーター内のマルチインフォメーション・ディスプレイでは、燃費や平均車速などに加え、SH-AWDの作動状況をリアルタイムで表示することも可能。 |
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トランクルーム容量は452リッターで、ゴルフバッグなら4セットを積載可能。エクスクルーシブパッケージを選べば、電動開閉式のパワートランクリッド機能も付く。 |
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| インテリアトリム類はスウェード調ファブリックが標準で、パンチングレザーとスムースレザーのコンビとなるレザーインテリアもオプションで用意。なお、ウッドパネルには、高級家具メーカーとして知られる天童木工製の本木目が使用されているという。 |

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SH(スーパーハンドリング)-AWDによるドライビングはスムーズのひと言。特にコーナーリングでは、その制御介入を意識することなく狙ったラインを確実にトレースしていく。 |
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