エアスト
ERST VOLVO V70

高品質のジャパニーズ
ボルボ・ブランドは
じわじわ人気上昇中


世界的にボルボの専門チューナーが多くない中にあって、ジャパニーズ・ブランドが活発な動きを見せている。
中でもエアストは、スポーティかつコンサバなエアロで人気急上昇中の注目ブランド。その最新作を紹介しよう。

リポート|中三川大地|D.Nakamigawa  フォト|柴田幸治|K.Shibata
問い合わせ先=エアスト TEL:072-800-2288


V70のクリーンさはあくまでも失わず

 ボルボV70は、エポックメイキングなクルマだ。850シリーズや初代V70までは、あくまでセダンから派生したエステートだった。だが、現行V70からはセダンのS60とは異なる専用設計となっている。それまでのスクエアなフォルムから一転して、しなやかな曲面を多用しているところも新しい。
 そんな剛健と流麗が融合したようなV70のイメージはそのままに、スポーティでちょっぴりゴージャスなコンプリートカーを仕立てているのが、ボルボ専門のジャパニーズ・ブランド「ERST(エアスト)」である。
 もともとエアストというブランドは、エステートに力を注ぐエアロブランドとして、850と旧型V70のフロントリップスポイラーをリリースしたところからスタートしている。そこに、エアロ映えのする現行V70という素材が登場したことで、フルエアロを完成させるに至った。今回取材したのはノーマルのV70と、昨年登場した限定スポーツモデルであるV70Rの2台だが、グリルやバンパーの形状が大きく異なるフロントマスクに応じて、アプローチはそれぞれで違なっている。
 V70のフロントマスクは、一見したところバンパー交換モデルのように見える。だが、実際は前後スポイラーをバンパーモール下側からのハーフ構造として、純正バンパーに被せる設計となる。フルバンパー仕様に対し装着が容易なハーフタイプながら、デザイン性に富んだフォルムが特徴だ。さらに、黒いバンパーモールをあえてそのまま残すことで、まるで純正エアロパーツのような一体感を持っている。一方、V70Rはフロントリップとメッシュ状のフォグランプグリルによって、精悍な顔つきをさらに際立たせている。
 フロントと同じラインで描かれるサイドステップやリアハーフスポイラーは、V70をさらにスタイリッシュに魅せている。たしかに単純でシンプルな造形だが、そこには無駄なラインが存在しない計算し尽くされた美しさがある。
 さらに、寝かされたフロントスクリーンをいっそう強調するボンネットウイングや、テール部に迫力をプラスさせるマフラーカッターなど、小技の追求にも抜かりはない。どれも主張しすぎず、かといって控え目でもない。すべてのパーツが一体となることで、スポーティなV70を演出している。
 足元をキメているのは、シュミットとのコラボレーションによって生まれたオリジナル18インチホイール「エアストS5」だ。フランジまで伸びる直線的な5本スポークが、曲面の多いV70に見事なまでにマッチしている。
 また、足回りには専用ローダウンスプリングが組み込まれる。車高はだいぶ下がるが、ノーマルのV70が持つマイルドで落ち着いた乗り味は損なわれてはいない。たしかに車高が下がっただけ絶対的なストローク量は少なくなるが、ドタバタと激しい突き上げなどは感じられない。適度なクリアランスは確保されているから、街乗りで不便を感じることはない。
 ボルボ特有の雰囲気を保ちつつ、他人とはひと味違った雰囲気を求めるなら、エアストは絶好のブランドといえるだろう。純国産品ということで、そのクオリティは申し分ない。しかも今や国内だけでなく海外からもオーダーがあるという。つまり、世界で認められつつあるブランドなのだ。
 
フロントハーフスポイラー、サイドスポイラー、リアスポイラー、ボンネットウイングの4点エアロセットが用意されるV70に対して、V70Rはフロントリップスポイラー(カーボン71,400円/FRP55,650円)とフォグランプグリル(26,250円)を用意。基本的な形状は同じだが、リアスポイラーをV70Rに取り付ける場合は多少の加工が伴うとのこと。

  V70なら、Rを含めてすべての年式とグレード用が用意される楕円形状のマフラーカッター(31,500〜37,800円)。特にパンパーを加工することなく装着できる。
  完全車種別設計で車高を落とすローダウンスプリング(V70R用52,500円/V70用42,000円)。ダウン幅は30〜40mmだが、乗り心地は損なわれていない。
  立体的な造形を持つ5スポークのアルミホイール「S5」(18インチ:50,400円/17インチ:45,150円)は、ERSTとSchmidtのコラボレーションモデル。ボルボ専用品ゆえのフィッティングの良さと、高いクオリティが大いなる魅力。カラーはハイパーシルバーのみ。
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