
ニッポンのファミリーカーとしてすっかり定着したミニバンだが、
各メーカーのフルラインナップ戦略も一段落し、そろそろミニバンの細分化が加速しつつある今日この頃。
そんななか、ホンダが提案してきたのは、こんなシート配列のミニバンだった。
リポート|山城利公|T.Yamashiro フォト|水野孔男|Y.Mizuno |
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フロント&リアの2列シートで、3×2=6名の乗車を可能にしたエディックス。実は'98年にその先達ともいえる日産ティーノが同じレイアウトを採用して登場したが、当時としては斬新すぎる発想にユーザーがついて行けなかったためか、'00年のマイナーチェンジでは通常の5人乗りが追加されるという事態もあった。
しかし、ここ数年はご存じのように、ミニバンはファミリーユーザー層を中心に高い人気を維持し続けている。しかも、ミニバンを求めるユーザーの目は肥え、さらには自身のライフスタイルや使い方、価格などを含めて、より価値の高いミニバンを選ぶようになってきているのだ。そうした時代だからこそ、エディックスは新たな可能性を提案する新感覚ミニバンとして大いに注目されている。
事実、エディックスは7月8日発売後の約1カ月で、当初予定していた月間販売計画4000台を大幅に上回る6000台の受注を記録している。ちなみにグレード別では、1.7リッターエンジンを搭載する17Xが45%、2リッターエンジンを搭載する20Xが55%で、上級グレードに人気が集まっている。これはホンダらしい“スポーティな走り”を求めるユーザーが増えている結果でもある。
では、実際にエディックスは新感覚のミニバンとして、どれほどの魅力を持っているのだろうか。たとえば、ミニバンは多くの人と荷物を積んで目的地まで向かうための移動手段という考えが一般的。もちろん、その移動時の快適性を実現するために、さまざまなアイディアが盛り込まれる。最近のミニバンのユーティリティ性には驚かされることが多々あるのだ。
ただ、そうしたミニバンのイメージとはやや異なって映るのが、エディックスの大きな特徴であり、また魅力といえる。それをいち早く察知したユーザーは賢いと思う。単なる移動手段ではなく、目的地までの時間をみんなで共有して楽しむ。例えるなら、整然とシートが並ぶ旅客機のエコノミークラスではなく、家族や友人とワイワイ楽しく過ごせる特急電車のボックスシートの感覚に似ている。
そんな楽しいコミュニケーション空間を提供してくれるのが、フロント270mm/リア170mmというロングスライド機構を備えたセンターシート“V字シートレイアウト”である。積極的に「クルマに乗ってどこかへ行きたい」と思わせてしまうところが、従来の3列シートミニバンとは違う部分であり、そこにまったく新しい価値観を見い出すことができる。
ボディサイズは室内の横方向サイズをできるだけ稼ぐため、ほぼオデッセイ(1800mm)と同じ1795mmまで広げられている。ちなみに長さはシビック5ドアと共通だから、見た目は独特な印象を受けるが、ボディサイドのキャラクターラインやガラスエリアのデザインなどにより、伸びやかでスタイリッシュにさえ見える。
気になる取り回しについては、やはり狭い道でのすれ違いなどで気を遣うこともあるが、最小回転半径は17Xの2WDで4.9m(そのほかは5.2m)なので、思ったよりも運転はしやすい。搭載エンジンは基本的にストリームと共通の1.7リッターと2リッターの2種類。動力性能的に遜色はなく、ワイドトレッドがもたらす高い安定感と相まって、ゆったりした独特の走行フィールを提供してくれる。
また、フロントセンターシートを最後端にスライドさせればチャイルドシートの取り付けも可能。リアシートにセットするよりも近い位置になり、お母さんが安心して運転に集中できるのも嬉しい。
エディックスは実際に使ってみてこそ、ホントの良さを実感できるクルマだ。まさに新感覚・新発想のミニバンといえるだろう。

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| HONDA EDIX |
17X |
20X |
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| ■全長/全幅/全高(mm) |
4285/1795/1610 |
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| ■ホイールベース(mm) |
2680 |
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| ■トレッド(前/後)(mm) |
1550/1560 |
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| ■車両重量(kg) |
1360 |
1440 |
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| ■エンジン種類 |
D17A/直4SOHC16V |
K20A/直4DOHC16V |
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| ■排気量'cc) |
1668 |
1998 |
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| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
130(96)/6300 |
156(115)/6500 |
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| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
15.8(155)/4800 |
19.2(188)/4000 |
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| ■トランスミッション |
4AT |
5AT |
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| ■サスペンション(F:R) |
ストラット/コイル:
トーションビーム/コイル |
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| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク/ドラム |
Vディスク/ディスク |
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| ■タイヤ(ホイール) |
195/65R15(6JJ) |
205/55R16(6.5JJ) |
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| ■東京標準現金価格 |
\1,785,000 |
\2,016,000 |
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| 問い合わせ先
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| ※上記スペックは本誌発売当時の値です。 |
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全長4285×全幅1795×全高1610mmという、全長に対してかなりワイドなボディを持つ。ミニバンらしからぬエッジの効いたスタイリングもあり、なかなかスポーティな印象だ。 |
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1.7リッターモデルはタイヤおよびホイールが2リッターモデルとは異なり、195/65R15+スチールに。動力性能的には問題ないが、旧タイプの4気筒エンジンのため踏み込むとやや騒々しい。 |
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20Xのインパネ。横方向の広がりを強調するデザインは、実際以上に室内を大きく感じさせる効果がある。オートエアコンは標準、HDDナビはオプション設定。クオリティの高さはもはや高級車レベルといっていい。 |
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ショートオーバーハング&ワイドトレッドというバランスのよさを生かしてチューニングされたサスは、しなやかな乗り心地を確保しつつ、コーナリング時にも大きくロールをすることがない。走りもOKな3×2なのだ。 |
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フル乗車時でも439リッター、リアの3席を折り畳めば最大1049リッターのラゲッジスペースが出現する。前後中央のシートを倒せば、サーフボードを中積みしての4人乗車も可能だ。 |
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1.7リッターVTEC(130ps/15.8gk-m)と2リッターi-VTEC(156ps/19.2kg-m)の、2種類の4気筒エンジンをラインナップ。スポーティに走れるクルマだからこそ、2リッターがオススメだ。 |
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| ご覧の通り、3×2のシート配列がエディックス最大の特徴。中央席はフロントが270mm、リアが170mmスライド可能で、3人が一列に座っても肩が触れないよう工夫されている。中央席を前に倒すと、大型のアームレストとして使うこともできるのだ。 |
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