[ビー・エム・ダブリュー5シリーズ]
新型5シリーズの、スタイリングの大胆な変貌ぶりは正直言ってショックだった。
しかし、そこに技術的なイノベーションがしっかり伴われているならば、すんなり受け容れてしまうことができるのがBMW固有の特性だったりする。
そもそもアクティブ・ステアリングの驚かせっぷりときたら、
スタイリングどころの騒ぎじゃない。ビックリしたなァ、もう!
解説|松村俊司|T.Matsumura  フォト|郡大二郎|D.Kohri
[Vehicle Data]
■輸出国:ドイツ ■生産国:ドイツ ■排気量:2.5〜4.4リッター 
■価格:¥5,985,000(525i)〜¥9,240,000(545i)
■撮影車:525i(シルバーグレー/¥5,985,000)
※価格はオプションを除く
※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。

 
   BMWのイノベーションがエンジニアリングのみならずデザインにまで波及すると、とりわけ5シリーズ・ユーザーに多いといわれる保守派としては戸惑いを隠せない。だからこそコードネームE60こと新型5シリーズのスタイリングについて賛否両論の大渦巻きが発生したわけだが、同時に盛り込まれた機械的革新については、彼らも認めざるを得なかったはずだ。
 たとえばボディストラクチャーとサスペンション性能の進化は明らかだし、日本仕様の全グレードに標準装備される新機構のアクティブ・ステアリングは、「ハンドリング」というフレーズに敏感に反応するBMWファンをイチコロで取り込む乗り味をもたらす。
 その結果、E60は思いきりスポーティなプレミアムサルーンとして完成されていて、それがメルセデス・ベンツでもジャガーでもなく、BMWを選ぶ人々の指向と感性にピッタリとフィットする。BMWの現行各シリーズの中で、なぜ自分がBMWを選ぶかの理由付けを、いまもっとも明確にしてくれるのが5シリーズかもしれない。



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