
モディファイの対象にはなりにくいブランド。
少し前までアウディにはそんな印象があった。
ところがいまどきはA4の好調なセールスに伴い、ホットブランド化しつつある。
当然、「あのチューナー」も黙っちゃいないのだ。
リポート|松村俊司|T.Matsumura フォト|郡大二郎|D.Kori
問い合わせ先=コックス TEL:0465-81-3034 |
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最高出力170psから187psへ。上乗せされた17psはもちろん動力性能アップに貢献しても、ただピークパワーが増しただけでは乗り手にそうと感じさせることは難しい。アクセルレスポンスの鋭さ、より力強い過給の立ち上がり、実用域でのトルクの増幅などのわかりやすい要素が盛り込まれていないと、乗り手に「速くなった感」をハッキリ覚えさせることはできなかったりする。
ところがC4は飛び切り級の演出上手だ。エンジン系はECUチューニングを始めとした補器類の変更に止まるものの、どうすれば体感加速が高められるかとの方程式に忠実に沿って、額面出力以上の「速くなった感」を提供する。
C4はアウディA4の1.8Tクワトロのためのコンプリートパッケージで、プロデュースするのは国内VW/アウディ・チューナーの雄であるコックスだ。
かつては旧型A4の280psバージョンまで用意していたコックスだが、ここ数年はアウディに対するフォローはないに等しい状態だった。しかし、今回新たにASP(Audi
Sports Performance )by COXなるブランドを立ち上げて、アウディ・チューニングをレギュラー化させた。当面の対象となる現行A4の1.8Tクワトロ用のパーツラインナップは一気に充実。それらがパッケージ装着され、さらに念入りなセッティングを施されたのがC4となる。
パッケージに含まれるエンジン系アイテムは3点。チューンドROMのBPRにちょっと大径のステンレスマフラー、そして耐圧素材を使ったターボパイプだ。BPRによってブーストアップを施し、圧損を抑えたターボパイプが過給能力アップをロスなく生かすといういたってシンプルなメニューだけれど、これが実にわかりやすい効果を生んでいる。加速に入るべくアクセルを踏み込んだときのツキの良さ、立ち上がりから仕事目一杯な感じの過給特性の変化は、相当にラフな感覚の持ち主でも即感できるほどに顕著だ。
また、17psの違いを感じるのは怪しいとしても、トルクが約10kg-mも太くなれば、ハッキリ認識できないわけがない。スタンダードの22.9kg-m/1950〜5000rpmに対して、C4は32.6kg-m/2810rpm。おそらくコックスの狙いはここにあり、出力アップは2次的なものだったのだと思う。大幅な低中速トルク向上が何をもたらすかといえば、誰もが望み歓びをとなる追い越し加速時の瞬発力と、車重との兼ね合いで目立ちがちだった出足の悪さの解消だ。
わかりやすさという点では、サスペンションチューニングも同様。A4最大の美点である足捌きの良さとしなやかさを損なうことを避け、ザックスベースの純正形状サスキットとねじれ剛性30%アップの強化スタビライザー装着によって、初期の操舵レスポンス向上とロール量を若干削ることに終始している。サスキット換装時の車高変化もなく、減衰でも頑張りすぎていないから快適性はきわめて良好。特に1.8Tクワトロの場合、ローダウンはアンダーカバーの路面干渉を招きがちだから、車高キープこそが望ましい。
このほかC4パッケージに含まれるアイテムは、アクセルペダルカバー&フットレスト、シリアルプレートにエンブレム類だが、オプションとして試乗車に装着されていた大容量4ポットキャリパーも気になる存在。多くのユーザーがブレーキの脆弱さをA4の数少ない欠点として挙げるからだが、このモノブロックボディの4ポットは一点突破全面解決的なストッピングパワーをもたらしてくれる。何もそこまで効かんでも……と思うほどによく止まる。こなれたプライスにも惹かれるはずだ。
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BPRとステンレスマフラー、ターボパイプ、純正形状サスキットと強化スタビが組まれるC4パッケージは677,250円(それぞれ単体販売もあり)。現行A4の1.8Tクワトロに対応する。あえて「スタイリングはノーマル然」を狙っている。 |
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| エッジの効いたアンダースポイラー(72,450円)とトランクスポイラー(36,750円)、剛性感あふれたスポーク形状のCS-8(8×18/+43・71,400円)はオプション。エンジンルームプレートはC4パッケージの証だ。 |
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| BPR(152,250円)により最大過給圧は0.8〜0.9kg/cm2。サスキット(152,250円。写真はプロト)とフロント強化スタビ(60,900円)、ステンレスマフラー(14,1750円)、4ポットキャリパー(236,500円)などを装着。 |
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明らかに豊かになった低中速トルク、切り始めの操舵レスポンスの良さがC4のセールスポイント。どちらも1.8Tクワトロのユーザーが望んで止まなかった特性ではなかろうか。 |
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