余裕のパワーとトルクを使って優雅に流すのもアリだけど、レブリミット全開までフルに使ってこそ味わえる楽しみもある。
今回追加された1.6リッターエンジンは、そんな楽しみを味わい尽くせるエントリーモデルだ。

リポート|笹目二郎|J.Sasame フォト|宮門秀行|H.Miyakado

 アルファ147に待望の1.6TSが加わった。なぜ待望なのかといえば、これが一番147を楽しめる仕様だからだ。
 まずエンジンがイイ。TS(ツインスパーク)エンジンは2リッターが主流だと思っているなら、認識を改めることになるだろう。ボアが1mm小さいことはシリンダーウォールが2mm厚いことになり、ストロークが15.4mm短いことはそれだけコンロッドが長く、ピストンの首振りが少ないことを意味する。その結果、ボアよりストロークが小さい、いわゆるショートストローク・エンジン特有のスムーズでシャープな吹け上がりが約束されている、というわけだ。
 確かに排気量によるパワー差は歴然としている。しかし、それをフルに楽しめる環境下にあるだろうか。余裕あるトルクで回転を上げず、静かに走行するのもいいだろう。しかしそれがアルファの楽しみ方だろうか。せっかくのMTを駆使し、7000rpmのリミットまでフルに使い切ってこそ、アルファらしいスポーティな味わいがあるというものだ。接近したABペダルもヒール&トウのため、スポーツシートも横Gで身体がホールドするためにある。それを使わなければ宝の持ち腐れだ。
 147は高価なイメージもあるが、頑丈なエンジンや高剛性の駆動系、そして強固な足回りなど、走る装置のクオリティは高い。アルミホイールやオーディオなどの装備品も充実しているだけに、この1.6はお買い得でもある。


  ALFA ROMEO ALFA 147
1.6 TWINSPARK
■全長/全幅/全高(mm)
4170/1730/1450
■ホイールベース(mm)
2545
■トレッド(前/後)(mm)
1510/1495
■車両重量(kg)
1240
■エンジン種類
直4DOHC16V
■排気量(cc)
1596
■最高出力(ps(kW)/rpm)
120(88)/6200
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
14.9(146)/4200
■トランスミッション
5MT
■サスペンション(F:R)
Wウイッシュボーン/コイル:
ストラット/コイル
■ブレーキ(F:R)
Vディスク:ディスク
■タイヤ(ホイール)
195/60R15(6.5J)
■東京標準現金価格
¥2,390,000
問い合わせ先
※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。
 
  スムーズかつシャープな吹け上がりを見せる1.6リッターエンジンは、ついついアクセルを多めに踏ませるニクイ演出家。アルファの1.6リッターエンジンが日本に導入されるのは久方ぶり。
  15インチの専用アルミに195/60R15を履く。全体的に走りが俊敏に感じられるのは、足元の軽さの表れ。控えめなサイズではあるものの、路面を掴むその感触は抜群だ。
  シートはクロス張りのスポーツタイプを採用。ステアリングにオーディオコントローラーは付かないが、FM+AMチューナー付きCDプレーヤー&フルオートエアコンは標準装備。
 
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