

XC90が売れているという。
2003年の登録台数は947台でこれはすでにBMW X5に次ぐプレミアムSUV2位の販売台数だ。
その理由は、クラス唯一となる7人乗りだけではないだろう。
そのあたりをポイントに試乗してみた。
リポート|市原直英|N.Ichihara(本誌) フォト|柏田芳敬|Y.Kashiwada
取材協力=ボルボ・カーズ・ジャパン |
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本当に輸入車を理解したいのなら、そのクルマの生まれ故郷でドライブすべし。これが僕の持論だが、それがボルボなら北海道でもオッケーだ。なぜなら、冬の北海道はスウェーデンだからだ。
XC90はボルボ初の本格的SUV。その4WDシステムは、センターデフにスウェーデンのハルデックス社と共同開発した電子制御システムを搭載するタイプで、通常はFFで走行、前後輪に回転差が生じたとき、瞬時に適切なトルクをリアにも配分する。これによって燃費の悪化を最小限に抑えつつ、高い走破性を実現している。いかにもボルボらしいソリューションといえるが、それ以上に身に染みたのは、このクルマのスウェーデン生まれならではといえるホスピタリティ(もてなし)だ。
試乗当日、旭川の気温は0度前後。前日の晩に磨かれたアイスバーンには、やはり注意が必要だ。
雪道を運転していてとにかくしっくりくるのは、XC90がドライバーの操作や外乱にまったく寛容だからだ。「力強いスタートダッシュ」の演出として、スロットルをガバッと開けすぎるチープなSUVとは異なり、XC90は滑りやすい路面での発進を考慮してアクセルレスポンスがきわめて穏やかだったり、夜中にトラックが落としていった、ガチガチに凍った雪のカタマリをガツンと踏んでも柳に風。ステアリングへのキックバックもきわめて少ない。ブッシュのコンプライアンスが十分に採ってあるため、乗員にまでそのショックを伝えないのだ。もし、ほかのクルマでその存在に気づかなかったら、ちょっとゾッとするような大きな雪のカタマリでもだ。
4WDシステムの作動感は、ハッキリいって体感できない。だが、イマドキそれを察知させるクルマはダメなわけで、乾燥路と変わらぬ走りをむしろ称えるべきだ。
そして直列5気筒エンジンが発する温かいサウンドとグッドバイブレーション。これが吹雪の中でひとりクルマを走らせていたときなど、あたかもXC90が生き物のように思えてくるのは本当だ。
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エンジンは2.5リッター直5ターボと3リッター直6ターボが用意されるが、試乗したのは前者。5気筒エンジンにはよりローギアードな5速ATが組み合わされるため、雪道で有利だからだ。 |
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スタッドレスタイヤはBSブリザックDM-03。使用する環境を考えてチョイスすべし。 |
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4WDシステムは、センターデフにリアへのトルク伝達スピードが早い電子制御式を採用する。DSTC(ESC)関連の様々なセンサーと連動し、きめの細かい制御を行なう。 |
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XC90 2.5Tは販売台数の50%以上を占める、人気の中堅グレード。モダンな雰囲気とボルボらしさを巧みにバランスさせた、イヤミのないスウェディッシュ・デザインも評判だ。 |
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シンプルなインパネやたっぷりしたシートはスウェーデン車の真骨頂。聞こえてくる心地よいエンジン音は、冬の北海道やスウェーデンでは、ヒーリング効果も発揮するのだ。 |
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