
俗にいうグローバルカーの対極。
つまりさほど輸出を意識していないモデルには、生まれた国ならではの文化や生活感を感じさせるものが多い。
タウンカーはまさに、そんなクルマの代表格だ。
リポート|萩原秀輝|H.Hagiwara フォト|高橋信宏|N.Takahashi |
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タウンカーは、リンカーンのフラッグシップモデルだ。リンカーンがアメリカにおけるフォードの最高級ブランドであることを考えると、さしずめタウンカーは日本でいえばセルシオ、あるいは基本的にドメスティックな市場を前提として開発されているのでクラウンの位置づけに近いクルマだ。
それだけに、グローバルな市場を前提としたモデルとは大いに異なる味わいがある。全長は5500mmもあるが、ホイールベースは2990mmにとどまるため室内の広さは欧州の最高級サルーンと大差ない。ただ、真横に拡がる平面的なインスツルメントパネルが広さ感を強調し、前席ベンチシートを採用するだけに、インテリアは独特のくつろぎ感に満ちている。シートの座り心地も、フカフカという表現が似合う。
こうした雰囲気に身を置いてしまうと、走りの次元の高さなどはどうでもよく思えてくる。アクセルを深々と踏んでみようという気にもならない。それはそれで、このクルマならではの価値となる。クルマに誘われるままに、ついアクセルを踏みたくなる場合もあるが、そうした価値に興味を示さない人も少なくないはずだ。
4.6リッターのV8エンジンは静かに回り、周囲の流れに合わせているときのアクセルの踏み込み量の少なさが、このクルマの圧倒的な余裕を示している。もちろん、アクセルを踏み込めば力強い加速を示すが、荒々しさは感じない。
しかも、その際にノーズが盛大に持ち上がることがない。このあたりは最新モデルらしい進化を感じさせ、無駄なピッチングは抑えられている。そのため、サスペンションはかなり柔らかめの設定となるが、船に乗っているような浮遊感はない。100km/hプラスで走らせても不満のないスタビリティを発揮し、ハンドリングの素直さも印象的だった。 |


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LINCOLN TOWNCAR SP |
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| ■全長/全幅/全高(mm) |
5500/1990/1490 |
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| ■ホイールベース(mm) |
2990 |
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| ■トレッド(前/後)(mm) |
1610/1675
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| ■車両重量(kg) |
1980 |
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| ■エンジン種類 |
EFI/V8SOHC |
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| ■排気量(cc) |
4600 |
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| ■最高出力(ps(kW)/rpm) |
236(178)/4900 |
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| ■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm) |
39.7(389)/4100 |
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| ■トランスミッション |
4AT |
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| ■サスペンション(F:R) |
ショート・ロングアーム/コイル:
ワッツリンク/エア |
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| ■ブレーキ(F:R) |
Vディスク:Vディスク |
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| ■タイヤ(ホイール) |
225/60R17(7.0J) |
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| ■東京標準現金価格 |
¥9,040,500 |
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| 問い合わせ先 |
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| ※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。 |
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全長5500mmのボディに4.6リッターのV8エンジンを搭載。無駄なピッチングを抑えるため、サスペンションは柔らかめの設定となるが、スタビリティに不満を覚えることはない。 |
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4.6リッターV8エンジンは、236ps&39.7kg-mとスペックこそ控えめ。だが、軽くアクセルを踏むだけで周囲の流れに乗れる余裕と、イザというときの強力な加速力を発揮する懐の深さが魅力だ。
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ベンチシートにコラムシフトといった組み合わせは、ドメスティックな味わいを感じさせるタウンカー“らしさ”のひとつ。ウッドトリム&レザーの仕立ても典型的なアメリカン。独特な温かみがある。 |
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| 運転席及び助手席はパワーシートで、全グレード革張りとなる。リアシート中央のセンターアームレストには、カップホルダーをはじめ、オーディオ&エアコン用コントローラーをセットする。 |
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目に映りこむ上質、かつおおらかな雰囲気のインテリア。そして、質感高く座り心地の良いシートに包まれると、ならではの深い味わいをかみしめることができる。ハンドリングの素直さも印象的だ。 |
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