スズキのエリオがマイナーチェンジを敢行した。
主な変更点はインパネと、それに伴うインテリア素材の見直しなどだが、その他も細かな改良を重ね一層の熟成が進んでいる。
万能コンパクトとして、改めて注目の一台だ。


リポート|尾島信一|S.Ojima(本誌) フォト|渡邊慎一郎|S.Watanabe


 カローラという絶対的強者が君臨するこのクラスではやや影が薄かったものの、それでもエリオは40〜50歳代を中心に着実な売り上げをマークしていた。しかしその年齢層は、スズキが当初ターゲットとした購入層よりも若干高かった。そうなると、デザイン的ハイライトでもあるシンメトリーを基調とした前衛的なインパネが、逆にエリオにはそぐわないのでは?という意見も聞かれるようになった。もうちょっと油が抜けても良いんじゃないか、と。
 そんなわけで、今回のマイチェンのハイライトはインパネである。ひと言でいえば、オーソドックスになった。メーター類、メーターフード、センターコンソールなど、すべてが落ち着いたデザインでまとめられている。もちろん、結果はポジティブだ。第一にクルマのキャラクターとマッチしている。第二に、質感が大幅に向上した。
 またインパネの変更に伴い、インテリアはシート表皮の素材を筆頭に、多岐にわたって一新された。
 その他の変更点は微細。エンジンは変更ナシだが1.5リッター2WDが超-低排出ガス車認定を取得、そして1.5リッターのバンパーとフロントグリルを変更(1.8リッターは変更ナシ)。また足回り関係では、スタビをストラットに直付けすることでロール剛性を高め、スプリングレートを変更している。
 今回用意されたのは1.5リッターのみだったが、改めて乗ると、この価格からして普通に使う分にはなんの不満もないことに気づく。エンジンはややうるさいが元気に回るし、ボディはそこそこガッチリしているし、けっこうなペースでワインディングを飛ばしても特に不安を覚えることもない。全高が高いから室内は広々、ワゴンならかなりの荷物も積める。確かに趣味性は薄いが、長くつき合えるクルマをご所望なら、十分選択肢となり得るだろう。


  SUZUKI AERIO 1.5
■全長/全幅/全高(mm)
4230/1690/1550
■ホイールベース(mm)
2480
■トレッド(前/後)(mm)
1450/1445
■車両重量(kg)
1170
■エンジン種類
M15A/直4DOHC 16V
■排気量(cc)
1490
■最高出力(ps(kW)/rpm)
110(81)/6000
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
14.6(143)/4000
■トランスミッション
4AT
■サスペンション(F:R)
ストラット/コイル: ストラット/コイル
■ブレーキ(F:R)
Vディスク:ドラム
■タイヤ(ホイール)
195/55R15(5.5J)
■東京標準現金価格
¥1,398,000
問い合わせ先
※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。
 
  前衛的だったインテリアはオーソドックスなデザインに変更、同時に質感が向上した。ステアリング、シフトノブ、パーキングブレーキのデザインも一新。
  シート表皮の素材とデザインが変更されるなど、インテリアは全体的に上質感を身につけた。ボディサイズから想像するよりも、室内は広々している。
  セダン、ワゴンともにラゲッジスペースは十分に広いが、特にワゴンは6:4分割可倒式シート(セダンも共通)を倒せば広大なスペースが手に入る。
  直4DOHCは特に変更なし。1.5リッターは110ps/14.6kg-m、1.8リッターは125ps/17.3kg-mをそれぞれ発揮。なお、1.5リッターの2WD車が超-低排出ガス車認定を取得。
  エクステリアは、1.5リッターのみ変更された。フロントバンパーとフロントグリルがよりスポーティなイメージとなり、サイドアンダースポイラーも装着。またスズキのSマークも新デザインに変更。
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