[ボルボXC90]
少なくとも日本では「ボルボ=ステーションワゴン」のイメージが強い。
だからこそ、その派生型としてのSUVがあって然るべきだと多くの人は思っていた。
それは世界中の思いでもあったから北海の巨人も立ち上がらざるを得ず、ようやく送り出されたのがXC90というワケだ。
解説|松村俊司|T.Matsumura  フォト|郡大二郎|D.Kori
[Vehicle Data]
■輸出国:スウェーデン ■生産国:スウェーデン
■排気量:2.5リッター〜2.9リッター 
■価格:¥5,550,000(XC90)〜¥6,950,000(XC90 T-6)
■取材車:XC90 T-6(クリスタルグリーンパール/¥6,950,000)
※価格はオプションを除く
※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。

 
   もともと北米で人気の高いボルボが、彼の地でのニーズに応えて、初のスウェーデン産SUVとなるXC90の開発をスタートさせたのは'98年9月。知ってのとおり、ボルボは'99年にフォード傘下に入ったわけだが、その時点でS80と同じラージプラットフォームを採用することをはじめ、パワートレインスペックやデザインはすべて決定していて、そこにフォードの介入はまったくない。だからこそ、そのすべてがボルボの流儀で、アメリカンSUVとは一線を画する乗り味が味わえる。
 本来なら、もっと早くSUV市場に参入していて然るべきの感があるボルボが、欧州ブランドの中でも最後発となってしまったのは、ボルボならではの慎重さと誠実さによる。それはつまり絶対的な安全性の確保で、高重心ゆえに求められる耐横転性と小型車と歩行者に対する加害性抑制が、ボルボの基準に達するのを待たなければならなかったためだという。
 そこらへんはいかにもなストーリー。ブランド基盤は良心というセメントで固められてますから。
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