「ポリシーはあるか?」という挑発的なキャッチコピーで登場した新生ストリーム。
ご覧の通り、外観はより若々しいイメージにリニューアル。
室内も質感が向上し、商品性は確実に向上している。
だが注目すべきは、やはり走りに磨きをかけたグレード、「アブソルート」の新設定だろう。


リポート|小野泰治|T.Ono(本誌) フォト|赤松 孝|T.Akamatsu


 率直にいって、先代オデッセイのアブソルートは「やり過ぎ」だったと思う。スポーティなのはたしか。でも、乗り心地はミニバンとして容認できる代物ではなかった。特にセカンドとサードシートは、不当なまでに硬かった。
 だから新設定されたストリームのアブソルートも、乗る前はあまり期待していなかった。オデッセイ版の乗り心地が脳裏をよぎったからだ。でも結論から先にいうと、ストリームのアブソルートは必要にして十分な動力性能も含め、気持ちよく走れるミニバンだった。
 まず、正確でスッキリした操舵感のステアリングが好印象。微舵領域から曖昧な部分がなく、たとえばハイペースで攻める場面でも(ミニバンでそんなことをする人が何人いるか、という話はさておき)狙ったラインにクルマを乗せやすい。クルマ自体の動きもソリッド。終始、安定した弱アンダーの操縦性も「たまにはスポーティに走りたい」というユーザーにオススメできる内容だった。
 懸念された乗り心地も、フロントに関しては合格。今回、セカンドシート以降については確認できなかったが、速度を上げるにつれフラット感を増す乗り味は、たぶんドイツ車的テイストを好む人なら受け容れられる類だろう。
 ちなみに、こうした美点は専用の高剛性ボディやチューンドサス、ステアリング系のリファインなどで実現したもの。ノーマル系も悪くないが、乗り比べると「専用」の有り難みはハッキリと分かる。でも、こうまで違うとコストの問題があるとはいえ、ボディとステアリング系ぐらいは共通化しても良かったのでは、とも思うが……。


  HONDA STREAM ABSOLUTE
■全長/全幅/全高(mm)
4555/1695/1590
■ホイールベース(mm)
2720
■トレッド(前/後)(mm)
1470/1470
■車両重量(kg)
1370
■エンジン種類
D17A/直4SOHC 16V
■排気量(cc)
1668
■最高出力(ps(kW)/rpm)
130(96)/6300
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
15.8(155)/4800
■トランスミッション
4AT
■サスペンション(F:R)
ストラット/コイル:
Wウイッシュボーン/コイル
■ブレーキ(F:R)
Vディスク:ディスク
■タイヤ(ホイール)
195/65R15(6JJ)
■東京標準現金価格
¥1,900,000
問い合わせ先
※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。
 

フロント回りを筆頭に、外装はドアパネルを除いて一新。アブソルートほどではないが、ノーマル系のフロントも精悍な印象だ。エンジンは引き続き1.7リッターと2リッターの2本立てだが、2リッターは新たに「超-低排出ガス(★★★)」認定を取得した。

インパネは、質感向上を狙いセンターコンソールを中心にリデザイン。フロントとセカンドのシートも、余裕あるサイズの新タイプに。また、オプションでリアモニターやワイヤレスヘッドホンなどがセットになったエンターテインメントシステムも用意された。
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