|
フォト&リポート|柴田幸治|K.Shibata 構成|尾島信一|S.Ojima(本誌)
取材協力=アドベント TEL:03-5499-2161
|
 |
BMWチューナーのナンバーワンといえば、いわずと知れたACシュニッツァー。ドイツ最大のBMWディーラーであるコール社の一部門として存在する同ブランドが、レーシングチームの「シュニッツァー」と深い関係にあることは広く知られているところだ(ちなみにACとは、同社が居を構えるドイツ西部の都市、アーヘンの略称)。
いきさつはこうだ。創業者のビリー・コールがシュニッツァーと出会ったのが'87年。当時、彼はシュニッツァーのレーシングスピリットをロードカーで展開したいと考えていた。その話をしたところ、2人とも意気投合し、ACシュニッツァーが誕生した。
現在に至るまで、製品企画・開発はACシュニッツァーが執り行なっているが、チューニングが困難とされるECUなどの開発は、レーシングチームからテクニカルサポートを受けている。もちろん、BMWがサポートするチームだから、門外不出のデータなども豊富。それを元に開発を行なうから、自ずとパーツの完成度も耐久性も高くなる、というわけだ。
そんな同社が用意していたのは、スーパーチャージャーを搭載した「Z4 C30」。3リッターエンジンにターボタイプのフルタイム駆動コンプレッサーを組み込み、295ps/38.8kg-mを発揮するパワフルなコンプリートカーだ。出力特性はごく自然で、最大トルクを4800rpmで発生し、3000rpmを越えたあたりから気持ちよくレッドゾーンまで吹け上がる。その吹け上がり方も、決して暴力的ではなく、Gが心地よく感じられるセッティングだ。
足回りも素晴らしい。単にバネとダンパーのリセッティングだけではなく、スタビライザーやタワーバーまで含めボディ剛性、捻れ特性を考慮しており、非常にナチュラルな乗り心地を得ている。
その運動性能を引き立たせるのがエアロパーツだ。ノーマルの造形を活かしつつ、適度にアグレッシブなラインも加え、同社ならではの存在感を醸し出している。
このC30に代表されるように、同社が開発する製品は常に高いクオリティをキープしている。それこそがACシュニッツァーのACシュニッツァーたる所以であり、したがってBMWチューナーのトップランナー、という地位はまだまだ揺らぎそうにない。
|
|
|

 |
|
Z4 C30は分割式のリアウイング、リアリップスポイラー、サイドステップ等で、かなり戦闘的な出で立ち。 |
 |
|
エンジン本体には手を加えず、Zエンジニアリング製のスーパーチャージャーを装着。295ps/38.8kg-mを誇る。 |
 |
|
フロントはノーマルのラインを活かしつつ、下部にのみ変化を持たせている。 |
 |
|
取材に対応してくれた北欧輸出担当のミハエル・ドラウツ氏(左)と、マネージングディレクターのライナー・フォーゲル氏(右)。 |
 |
|
当日はミニ・クーパーSも用意された。足回りをはじめ、乗り易さにこだわった完成度の高さが印象的だった。 |
|