ハルトゲといえばハデハデしいオプティカルチューンよりも、走り面での充実が光る本格派チューナー。
M5をベースに生まれたこのHM550Mも、その方程式に則って生まれたコンプリートだ。


リポート|尾島信一|S.Ojima(本誌) フォト|渡邊慎一郎|S.Watanabe
問い合わせ先=ハルトゲジャパン TEL:045-938-5111

 ハルトゲは、ドイツ政府自動車局から自動車製造業者として認可されている。この認可を得ているのは、BMWのチューナーとしてはアルピナとハルトゲだけ。ただしBMWと密接な関係にあるアルピナは、たぶん他のチューナーと同列では語れないし、もはやメーカーといっても差し支えないと考えられる。だとするなら、BMWチューナーとして、その技術力におけるハルトゲの優位性が際立ってくる。実際ハルトゲが手がけるコンプリートカーは、オプティカルチューンはそこそこに、クルマとしてのクオリティを徹底的に高めることに主眼が置かれている。
 もちろんこのHM550Mもそうだ。E39型のM5をベースに開発された同車は、5リッターV8エンジンをベースにヘッドまわりに手が加えられ、コンピュータのセッティングも見直されている。加えて吸排気系もチューニングされ、ノーマル比で60psのエクストラパワーと、プラス4kg-mのトルクを獲得ている。
 もちろん、そのパワーを支える足回りも、定評あるサスペンションキットが支えている。明らかに時間とお金がたっぷり注ぎ込まれている、ということが乗るとすぐに分かるのがハルトゲのサスペンションだ。今回試乗は叶わなかったが、このHM550Mの足回りも出来は相当に秀逸とのこと。リポーターは以前、現地で何台か同社のコンプリートカーに試乗したことがあるが、その経験から察するに足回りには十分以上の期待が持てる。ホイールやカーボンリップスポイラー等による、抑え気味のドレスアップも渋くてマル。
 M5の扱いやすさはそのままに、さらなるパフォーマンスアップを果たしているHM550M。M5を超えた存在として、マニア注目の一台として注目を集めるに違いない。
 
  外観上、いかにもチューニングカー然としたおどろおどろしさは全くない。それでいてスーパーモンスターである、という点がマニアの心をくすぐるのだ。車両のコンプリート価格は12,950,000円。

  マフラーはオーバル形状の左右出し。リアスカートとリアウイングを装着。
  フロントには、カーボンリップスポイラーを装着。さりげなくスタイリングを引き締める。
  ホイールはハルトゲお馴染みのクラシック(F:8.5J×19/R:9.5J×19)。
  ヘッドまわりに手を入れ、コンピュータ等のファインチューニングにより460ps/55kg-mを発揮する。
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