SUVといえば4WD。
4WDといえば雪の上でも安心――。
というわけで、せっかくの季節だから、雪の上での性能を試してみては?
そんな雪上試乗会が長野県、蓼科で行なわれた。で、気になる性能がどれほどだったかというと……。

リポート|萩原秀輝|H.Hagiwara フォト|郡大二郎|D.Kori

 最近、乗用車ベースのカーライクSUVが注目を集めている。今年のデトロイトショーでも、各メーカーのメインステージを飾っていたのはそうした新進気鋭のクルマたちであった。だが、SUVの本家がアメリカであることは間違いない。実際に、従来ながらのアメリカンSUVも根強い人気を維持し、フォードのエクスプローラーは月販4〜5万台という驚異的な販売実績を残し続けている。
 ただ、アメリカンSUVはボディが大柄なだけに、日本では何となくサイズを持て余しそうに思える。ところが、エクスプローラーについていえば意外なほど取り回しがいいのだ。それは、今回試乗した雪道でも変わらなかった。
 たとえば、狭い林道に入り込んでしまいUターンをする場合も、最小回転半径が5.8mとミニバンの4WDモデルと大差がないので余計な気遣いがいらない。視点が高くボディが四角いので、車両感覚がつかみやすいことも魅力だ。
 さらに、試乗したエディバウアーは、4.6リッターのV型8気筒エンジンを積み最高出力242ps、最大トルクは39.0kg-mに達するが、その力強さを十分生かせる。低回転域のトルク特性が素直なため、緊張感に縛られることなくアクセル操作ができる。アクセルを踏み込んでも、エンジン回転数の上昇に合わせて力強さが立ち上がるので雪道でも扱いやすい。
 しかも、エクスプローラーは雪道で優れたコントロール性を発揮する。ステアリング操作に対する応答性が素直であり、ギアレシオがいい意味でスローなので肩の力を抜いた走りが可能だ。もちろん4WDの癖はなく、走破性の高さを利点として実感できる。
 ただし、重量級であることはお忘れなく。タイヤのグリップ範囲であれば、むしろ接地力は向上。だが、滑り出してからは車重により慣性力が大きくなるのだ。
 
   
  エディバウアーは、フォード製SUV初のオールアルミ製V8 SOHCエンジンを搭載。わずか1500rpmで最大トルクの90%を発揮、パワフルなことに加え優れた経済性も実現。
  インパネはどちらかというとアッサリ系。しかし、ステアリングは操作性と握り心地が向上。使用頻度の高いオーディオ等の配置なども、人間工学に基づいて決められている。
  運転席、後部座席はもとより、サードシートも十分なヘッドルームが確保され、大人7人が快適に移動できる。多彩なシートアレンジにより、様々な用途に対応できる。
  雪を知らない都会育ちにとって、この銀世界は異国の地に足を踏み入れた気分。しかし、エクスプローラーは、そのタフな走破性を見事に発揮し、深い雪中でも問題なし。
 
FORD EXPLORER Eddie Bauer
■全長/全幅/全高(mm)
4825×1880×1805
■ホイールベース(mm)
2890
■車両重量(kg)
2070
■エンジン種類
V8SOHC
■排気量(cc)
4600
■最高出力(ps(kW)/rpm)
242ps(178kw) /4750rpm
■最大トルク(kg-m(Nm)/rpm)
39.0kg-m(382Nm)/4000rpm
■トランスミッション
5AT
■サスペンション
ショート&ロングアーム
■ブレーキ(F:R)
Vディスク:ディスク
■東京標準現金価格
¥4,520,000
※上記スペックは本誌発売当時の値、価格は税抜き価格です。
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