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「母と子の楽ラク運転講習会」リポート

家族みんなで安全運転のススメ
「母と子の楽ラク運転講習会」リポート

去る9月1日、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)の主催する安全運転講習会「母と子の楽ラク運転講習会〜お父さんもご一緒に〜」が行われた。そのイベントの模様をリポートしよう。
[2007/10/31]

お母さんの運転意識向上を目的としたイベント

この「母と子の楽ラク運転講習会〜お父さんもご一緒に〜」は、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)が母親と子供の交通安全促進を図る目的で、著名なモータージャーナリストを講師にボランティアで毎年開催されている安全運転講習だ。今年は夏休みも終わりの時期である9月1日に東京ビッグサイトで開催された。

当日はお母さんが自分で体験できるメインプログラムと、フリーで参加できるサブプログラム、そして同伴の家族も一緒に体験できるサポートプログラムの3つに分けられており、まずは菰田潔氏により全体のスケジュールの説明がされた後、サポートプログラムのひとつであるドライビングポジションやハンドル操作の確認といった講習が行われた。

まずはサポートプログラムを体験

その後は、メインプログラムの開始時間までその他のサポートプログラムを自由に参加できるが、ここではまず「ロールオーバーシミュレーター」を体験。テスト車となるマーチが90度、180度を傾き横転したときでもシートベルトを装着していれば、体をしっかりとサポートしてくれる、ということを理解してもらうのが目的だ。

こんな体験は滅多にすることができないことから、参加者のひとりは「シートベルトをして、クルマが180度傾くという初めての体験をしました。傾いていくにしたがって、シートベルトが身体をシートにどんどん押さえ付けていき、ついに逆さまになった時も、落ちるどころかほとんど身体はシートからずれませんでした…。いつも何げなくしている2本のベルトが、こんなにも力持ちだなんて本当に驚きました!」と驚きを隠せないコメント。貴重な体験となったことだろう。

またその両脇では、同じくシートベルトの効果を理解するための「シートベルトコンビンサー」プログラムとして、30km/h程度の速度から急ブレーキをかけ衝突することを想定した装置や、「二輪車や大型車と乗用車の視界や死角の確認」といったプログラムも用意されていた。

このほかにもタイヤの空気圧が変化するとドライビングや燃費にどう影響するか学ぶ「タイヤ空気圧管理の重要性の講習と体験」や、屋外では縦列駐車や車庫入れを体験する「楽ラク・パーキング講習」、そして「ランフラットタイヤの解説と体験試乗」といった様々なプログラムが体験できる。参加者達は、講師のジャーナリストたちから実際に教わることで、日常何気なく運転しているときにも、安全に対する意識が強まったことであろう。

ABSの効果や緊急回避を実際に体験できる

そしていよいよメインプログラムとなる、「いざというときの急ブレーキ・ABSの作動などの体験をする講習」だ。ここでは講師に萩原秀輝氏を迎え、濡れた路面で急ブレーキを踏んで、ABSを体感してもらうのと、パイロンで規制されたコースで急ブレーキを踏みながら曲がる、といった2つの試乗が行われた。

ここで意外だったのが、世のお母様方はよほど急ブレーキを踏んだことないのか、ABSが効くまでペダルを踏めないお母さんが多数!だったこと。またABSの効果を体感するために急ブレーキを踏みながら曲がる場合も、やはり十分ペダルを踏みきれずにパイロンをなぎ倒してしまう、といった光景も見受けられた。

さらに日下部保雄氏が講師となり、ESP(車両安定制御装置)のデモンストレーションも行われた。ここではESPありとESPなしの状態で、雪道を想定したコースを走行し、同乗しながらその効果を体感するものだ。ほとんどのお母さんたちがこの装置を体験したことのない人ばかりであるから、ESPなしの状態でスピンしたときにはかなりビックリした様子。もちろんESPありの状態で、その効果も理解できたようであった。

エアバックのスゴい音にびっくり!

続いて行われたのは2つのサブプログラムで、まずは「エアバックの展開デモンストレーション」だ。講師の菰田氏が「箱根にドライブにいくことを想像してみてくださ〜い。いま気持ちよく山道を走っています。すると目の前に突然大きな岩が・・・・・・バンッ!」と、ものスゴい音とともにエアバックが開き、参加者達も思わずビックリ!一緒にいた小さい子供は泣き出してしまった。

これはエアバックが実際にどれだけスゴい音がするのかを体験する、というだけではなくて、どういうときにエアバックが開くか、またどういうときには開かないか、ということを理解するプログラムである。さらにもう一つのサブプログラムとして、近ごろ駅やイベント会場など、人が多く集まるところには必ずといっていいほど置いてある「AEDの取り扱い講習」も行われた。

AEDとは自動体外式除細動器の略称で、致死性の不整脈の状態になった人を、心臓に電気ショックを与えることで正常な状態に戻す器械のことで、現在一般の市民による使用も認められている。ここでは救急法講習の一環として、その取り扱い方や、実際にAEDを使用して父親を助けた子供の話などが紹介された。

最新のモデルに触れることができるだけでも楽しい

こうしてまる1日盛りだくさんなプログラムが用意されていた「母と子の楽ラク運転講習会〜お父さんもご一緒に〜」。参加費用は無料で、今回も定員80名のところキャンセル待ちが出るほどの盛況ぶりであったようだ。参加者の方も「このような講習会に参加して、クルマの運転に対してこんなにも真剣に考えたのは、教習所以来でした!初心を取り戻せたような気持ちで、明日からの運転に生かしていこうと思いました」と、非常に前向きなコメント。

こういった様々な安全技術を体感できるのはもちろんだが、自分の乗っているクルマとは違うタイプのモデルや、多くの安全技術を搭載した最新の車種などにも触れることができることから、是非参加してみることをオススメしたい。

Report:相澤隆之

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