コラム

日本発のパワーブランドが出現する日
有名ブランドが売り買いされる時代(5/5)
「知名度」と「信頼度」があっても、総合的なブランド力という点ではまだこれからのレクサス。歴史がまだ浅いので当然かもしれないが、ライバル達もじっとしているわけではない。[2008/05/07]
他社もレクサスの一人勝ちを許さない
レクサスに触発されてか、ライバルたちも「信頼度」の分野でも頑張ってきており、レクサスの一人勝ちを許さない。
それでもレクサスが10年、20年後にはパワーブランドになる可能性を秘めていない訳ではない。ハイブリッド技術に象徴される環境技術に強いトヨタ。その技術力をバックにレクサスが環境対応の分野で名実ともに業界をリードすることも可能なはずだ。そしてその技術や考え方がグローバルスタンダードになるかも知れない。そうなれなれば「環境に優しい」が新たな「魅力的な特徴」になることが十分に考えられる。
また、レクサスならではのユニークな現象が起こるかもしれない。これまで「知名度」と「信頼度」という基盤の上に立つ「魅力ある特徴」が強いブランドに必要と言ってきた。しかし、レクサスが今の勢いで「信頼度」を突き詰めていくとその「信頼度」そのものが「魅力ある特徴」になるかも知れない。それができるには、長い間、お客を裏切らずに存続してきたことが大前提。そして、そこからさらに発展させて顧客が期待する以上に「信頼度」を獲得する活動を続ける。そんなことも「あり得るかもしれない」と思わせる底知れぬ強さを感じさせるのが、最近のトヨタグループである。
それでもレクサスが10年、20年後にはパワーブランドになる可能性を秘めていない訳ではない。ハイブリッド技術に象徴される環境技術に強いトヨタ。その技術力をバックにレクサスが環境対応の分野で名実ともに業界をリードすることも可能なはずだ。そしてその技術や考え方がグローバルスタンダードになるかも知れない。そうなれなれば「環境に優しい」が新たな「魅力的な特徴」になることが十分に考えられる。
また、レクサスならではのユニークな現象が起こるかもしれない。これまで「知名度」と「信頼度」という基盤の上に立つ「魅力ある特徴」が強いブランドに必要と言ってきた。しかし、レクサスが今の勢いで「信頼度」を突き詰めていくとその「信頼度」そのものが「魅力ある特徴」になるかも知れない。それができるには、長い間、お客を裏切らずに存続してきたことが大前提。そして、そこからさらに発展させて顧客が期待する以上に「信頼度」を獲得する活動を続ける。そんなことも「あり得るかもしれない」と思わせる底知れぬ強さを感じさせるのが、最近のトヨタグループである。
レクサス・ブランドが売りに出たら
それではいよいよ結論だ。
これまでの考察に共感いただけたのなら答えは見えている。レクサスをブランドとして売りに出しても今は買うメーカーがないのではないか。今日のレクサスはトヨタをバックにした圧倒的「信頼度」の強さで評価されている。最高の品質を作り出せる技術力。日本的なきめ細やかなサービス。ハイブリッドに代表される環境対応技術。それらの裏打ちのないレクサスに魅力がない。つまりレクサスの「信頼度」は並の企業力では支えることができない。トヨタだからできる部分がある。だからレクサスのブランドを買収しても、たとえそれに何人かのエンジニアや生産設備が付いてきたとしても、レクサスらしさを維持することがトヨタ以外のメーカーではできないはずだ。レクサスの技術(つまりはトヨタの技術)を買いたいというメーカーはいるだろうが、ブランドだけとなると魅力を感じないはずだ。
レクサスの名前を付けることによりその商品に対して人が「モヤモヤとした」何かを感じてくれる日がいつかは来るだろう。「日本的洗練を感じさせるクルマ」「人間味を感じさせるハイテク」。たとえばこういった感情だ。こういった「モヤモヤとした」感情が広く認知されると、人はそれにおカネを払う。そうなればレクサスを「買いたい」と思うメーカーが現れるだろう。
最後に、現実的に考えればトヨタがレクサスを売りに出すとは思えない。これはあくまでもブランド力を理解するためのシミュレーションとご理解いただきたい。
文:白洲輪太郎
これまでの考察に共感いただけたのなら答えは見えている。レクサスをブランドとして売りに出しても今は買うメーカーがないのではないか。今日のレクサスはトヨタをバックにした圧倒的「信頼度」の強さで評価されている。最高の品質を作り出せる技術力。日本的なきめ細やかなサービス。ハイブリッドに代表される環境対応技術。それらの裏打ちのないレクサスに魅力がない。つまりレクサスの「信頼度」は並の企業力では支えることができない。トヨタだからできる部分がある。だからレクサスのブランドを買収しても、たとえそれに何人かのエンジニアや生産設備が付いてきたとしても、レクサスらしさを維持することがトヨタ以外のメーカーではできないはずだ。レクサスの技術(つまりはトヨタの技術)を買いたいというメーカーはいるだろうが、ブランドだけとなると魅力を感じないはずだ。
レクサスの名前を付けることによりその商品に対して人が「モヤモヤとした」何かを感じてくれる日がいつかは来るだろう。「日本的洗練を感じさせるクルマ」「人間味を感じさせるハイテク」。たとえばこういった感情だ。こういった「モヤモヤとした」感情が広く認知されると、人はそれにおカネを払う。そうなればレクサスを「買いたい」と思うメーカーが現れるだろう。
最後に、現実的に考えればトヨタがレクサスを売りに出すとは思えない。これはあくまでもブランド力を理解するためのシミュレーションとご理解いただきたい。
文:白洲輪太郎
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