ブラジルはフォルクスワーゲン社にとって、中国に続く2番目に大きな海外マーケットだという。1953年以来、多くのモデルを現地で生産してきたが、このほど主力車種がフルモデルチェンジされた。
旧モデルは570万台以上の生産実績
モデルチェンジされたのは、ブラジルで生産されるフォルクスワーゲンのGol。これまでの21年間に570万台以上が生産され、南米全域に輸出されてきたモデルだ。新モデルの発表セレモニーには、ブラジル大統領を含む1万人のゲストを迎えて大々的に行われたという。
ニューGolのスタイリングは、どことなくPoloやアウディA3を彷彿とさせる。全体に質素な作りとなっているのは、普及型モデルと割り切っているからだと考えられるが、フォルクスワーゲン社の持つ最新技術を背景に、安全性やユーティリティ、耐久性を向上させたコンパクトカーに生まれ変わった。
ブラジル仕様ならではのエンジン技術も
Golの最大の特徴は、トータルフレックス・テクノロジーを搭載したエンジンにある。これは、基本的にはガソリンを燃料とするものの、エタノールでも走ることが出来る技術で、エタノールとガソリンの混合比率を問わない点が特長だ。どんな混合比でも出力の低下はほとんど発生しないという。
ブラジルは、以前からエタノール(アルコールの一種)を自動車用燃料として使用しており、インフラの整備も整っている。エタノールの原材料はトウモロコシやサトウキビなどで、昨今の原油高で急速に注目を集めているバイオ燃料の実用化を、世界に先がけて実現している。
フォルクスワーゲン社は、Golのメイン市場をブラジルとしているが、以前から南米全域への出荷実績があり、今後の原油高傾向によっては、より多くの台数を出荷したい意向があると思われる。もしそうなれば、ブラジル経済への好影響を与えることにも繋がるため、セレモニーに参加したブラジル大統領も新型Golの登場を歓迎しているという。
Report:染谷英一郎
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