フォルクスワーゲン社の最上級車フェートンが、2009年モデルで2年ぶりのマイナーチェンジを受けると発表された。
8インチスクリーンを採用した新システム
日本でフェートンの名はマイナーだ。市場に導入されていないだけでなく、欧州での評価が低いことが原因とも考えられる。
アウディA8などとシャシを共有する大型で高級なモデルは、フォルクスワーゲンのブランドとのマッチングにイマイチの評価を受けてしまった。確かに、フォルクスワーゲンのデザインキューを踏襲した結果、高級車に必須である独特の世界感の創造においては他車に見劣りする感もあるため、口さがないメディアからは「失敗作」の名を貰ってしまったのだ。日本導入が見送られた理由に、この不人気があるとのウワサもある。
だが、極めて特筆すべき点はないものの、高級車としてのオーソドックスな造りを評価する声が存在することも事実で、日本以外のアジアの都市(中国や韓国)などでは、目にする機会は少なくない。もちろん、本国ドイツでもだ。
そんなフェートンが、2009年モデルで行った2年ぶりのマイナーチェンジは、顧客への実質的なバリューをより高めるためのものだと言える。メインキューは、センターコンソール部のデザイン刷新ならびに機能の強化と、新しいエンジンの採用だ。外観の細かい部分などの意匠変更も行われている。
センターコンソール部のデザインを一新したのは、これまでより大型の8インチタッチスクリーンを採用する為だ。サイズが大きくなったと同時に画面の解像度も高くなったため、視認性が良くなった。さらに、タッチスクリーンを介して行うエアコンなどの機能コントロールを新しくすると共に、ナビゲーションシステムやオーディオを統合するシステム「RNS810」導入した。
RNS810は、フォルクスワーゲン社が全世界仕様の全モデルに採用を進めている規格で、これによって世界中のフォルクスワーゲン車の操作方法が同じになり、買い換え顧客にスムースに使いこなせるというメリットを与えると同時に、マニュアルや部品の種類を減らせるという自身のメリットも得ている。RNS810の採用は、オプションながら最大出力1000Wというハイパワーオーディオの装着も可能にしたという。












