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ボルボ FEハイブリッド
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世界初ハイブリッドカーのゴミ収集車が登場
ボルボ FEハイブリッド

かねてからハイブリッドのトラックを世に送り出しているボルボ社が、新たに2台のごみ収集車プロトタイプとしてゴミ収集業者に提供し、ハイブリッド車の実証実験を開始した。
[2008/04/11]

停車から20km/hまでは、すべて電気で駆動

ボルボ社のハイブリッドトラックは既に世の中で活躍しているが、今回の実験に提供されたのは、ボルボ社のトラックFEシリーズをベースにしたごみ収集車ハイブリッドモデルだ。238kWを発生する7Lディーゼルエンジンに、120kWを発生する電気モーターを組み合わせた仕様で、スウェーデン国内のゴミ収集業者であるRenova社とRagn-Sells社に1台づつ提供された。

この車両は発進から約20km/hに達するまでは電気モーターで動かされ、速度がそれ以上になると自動的に起動するエンジンで駆動されるというから、一般になじみの深いハイブリッド車と変わらない。停車時は自動的にエンジンが切られ、いわゆるアイドリング状態は生まれないという。バッテリーの充電は、エンジンの動力を利用する場合と、ブレーキング時のエネルギーを回生する場合が自動的に選ばれる。しかし、さらに夜間の駐車中などに一般電源から充電が可能なプラグインシステムも採用されているところが、ボルボ社独自の特長と言えるだろう。

しかし、ボルボトラックのハイブリッドシステムの最大の特長は、ISAM(Integrated Starter Alternator Motor)と呼ばれる大型モーターの採用だ。このモーターは、通常のシステムでは別々のパーツが担当している、エンジンの始動(セルモーター)、車軸の駆動(走行用モーター)、電気の発電(オルタネータ)の働きをすべて行う。これによって、重量の軽減とスペースの削減を実現させたという。

燃費性能の向上は、従来のモデルに比べて最大30%だと説明されている。これはゴミ収集カートの動きも電動とされた為に実現したようで、走行に関する部分だと最大20%(特に街中では15~20%)の向上と説明されている。燃費が向上した分、排出ガスの量も削減されており、CO2排出量は15~30%減少していると付け加えられている。

クリーンでサイレントなハイブリッドの特長はゴミ収集車にもピッタリ

それにしても、なぜゴミ収集業務で実験を進めるのだろう?

ボルボ社は、ハイブリッドトラックの持つサイレントでクリーンな特長が、ゴミ収集の現場にとても適しているからだと説明する。

ボルボ社によれば、長距離トラックよりも、街中でストップ&ゴーを繰り返すトラックの方が、ハイブリッド化のメリットをより多く得られるという。また、低速走行時にエンジンノイズが発生しないことで、閑静な宅地などでの走行、特に早朝の運用に大きなメリットがあると考えている。朝早くに静かな住宅街を走る必要があるトラックといえば、ゴミ収集車である。なるほど、上手いコラボ相手を見つけたものだ。

2台のトラックは、これから毎日のゴミ収集業務にあたり、実用性や耐久性などを実証テストされる。このテストは2009年いっぱいまで続けられる予定で、実験が終盤となる2009年には、一般市販が開始されるのだという。

 
Report:染谷英一郎
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