ボルボは、XC90に専用カラーリングと19インチのアロイホイールを装備し、足回りを固めるなどスポーティなチューニングを施した「XC90スポーツ」をヨーロッパで発表した。
“情熱的な赤“をイメージカラーにシルバーのアクセント
ボルボは安全性に力を入れているというイメージや、プレミアムワゴンの代表格として確固たるブランドイメージを築いているが、そうした雰囲気を受け継いで2002年(日本では2003年)にデビューしたXC90は、ハイスピード走行が似合う独製SUVとはひと味違った、独特のおおらかな雰囲気を醸出。人気は上々で、グローバルベースでは目標台数を上回るセールスを記録している。ところがこのたび本国で発表され、海外では年末より販売が開始される「XC90スポーツ」は、これまでのどちらかというとラグジャリー路線と言えたイメージを脱し、車名のとおり、スポーツ性を高めたモデルに仕上げられている。
“スポーツ”を名乗る第一の理由は、硬めに設定されたショックアブソーバーやアンチロールバー、スポーツチューンを施した車速感応式ステアリングなど、ドライビングプレジャーを追求したシャシーにある。ヨーロッパではこうしたオンロード指向を強めたスポーツ系モデルが人気で、あのランドローバーからもハンドリング性能を高めた「レンジローバースポーツ」が去年登場している。そうした状況のなか、ついにボルボも沈黙を破り「そっち系」のモデルをリリースするというわけだ。
エクステリアにはボディカラーにパッションレッドと呼ばれるユニークな特別色を設定。さらに2本出しのクロームメッキのエキゾーストパイプや、大径の19インチアロイホイールが装着されている。また細かなところでは、シルバーのスキッドプレートや、ステンレス素材を配したモールディング、赤いボディカラーにマッチしたシルバー&クローム配色などにより、スポーツイメージが高められている。
インテリアは、サポート性を高めた「スポーティ」と「エクスクルーシブ」の2タイプからチョイスできるレザーシートや3本スポークのレザーステアリング&シフトレバーなど、外見にあわせてコーディネイトされている。
パワーユニットにはシリーズ最高峰の4.4リッターV8(315ps/44.9kg-m)とニューヨークショーで発表されたばかりのコンパクトな新世代3.2リッター直6(235ps/32.6kg-m)、それに2.4リッターのディーゼルターボ(185ps/40.8lg-m)の3タイプが設定される。つまり「XC90スポーツ」専用にエンジンが用意されるわけではない。どうせならエンジンパワーもアップして、セダンやワゴンのスポーツモデルのように「XC90 R」として出した方がボルボファンの心に刺さりそうな気もするが、そこをあえて「XC90スポーツ」としたのは、ストレートなネーミングと一目でわかるモデファイにより、新規ユーザーを狙おうとするボルボの戦略なのかもしれない。
Report;相澤隆之
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