富士重工業が、東京モーターショーの開催にあわせ、10月24日に新型インプレッサベースのホットモデル「WRX STI」を発表、発売した。
勝つために太ったボディ
スバルが、今年7月にフルモデルチェンジした新型インプレッサのラインアップに、最強モデル「WRX STI」を追加設定し、販売を開始した。このSTI仕様については事前にスクープ写真などが出回っていたが、噂通り、コンパクトなハッチバックボディで登場。大胆なフェンダー一体型のワイドボディが与えられており、見るからにポテンシャルが高そうな雰囲気だ。
インプレッサがハッチバックボディで登場した背景には、世界ラリー選手権 WRCで成績が振るわなかったことが関係していると言われている。オーバーハング部の重量が重くなってしまうセダンボディはハッチバックと比べ回頭性の面で不利とされ、フォードやシトロエンなどWRCでの常勝組はもっぱらハッチバック車を投入している。というより、セダンで出場しているワークスチームは今やインプレッサのみという状況になっていた。
スバルとしてもいち早くハッチバック仕様をラリーに投入したいと考えるのは当然の成り行きだが、WRC(のグループNカテゴリー)のレギュレーションには、レース車と市販車の関係性を保つために制定された、ベース車が一定の販売台数を満たしていないとラリー出場を認めないという決まりが設けられている。出場者側の立場からすると、レース車のポテンシャルを高めるためにはまず市販車のポテンシャルを高めないといけないのだ。
そんな背景もあり、このたび満を持してハッチバックボディで登場したWRX STI。ボディサイズが全長4415mm×全幅1795mm×全高1475mmと、標準のインプレッサと比べ55mm全幅が広げられていることや、先代モデルと比べ全長が短くなっているにも関わらずホイールベースが85mmも延長されているのも、すべては勝つために弾き出されたディメンションといって言い過ぎではないだろう。
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