スマート社は、これまで上位モデルにのみ採用していた装備を全モデルに拡充装備し、ディーゼルエンジンモデルの環境性能を高めるなどfortwoモデルの各種装備の見直しをした。
燃費向上機能「mhd」を全車標準装備化
これまでガソリンエンジンの52kWモデルにしか装備されていなたかったmhd(マイクロ・ハイブリッド・ドライブ)が、今年10月からは45kWモデルにも標準装備となる。
mhdとは、燃費向上を目的として、エンジのスタート&ストップを自動的に行う機能で、ドライバーがブレーキを踏んだ状態で車速が8km/h以下になると、エンジンは自動的に停止される。エンジンの再始動は、ドライバーがブレーキペダルを離すとスグに行われる。スマート社によれば、この機能を搭載することで、平均燃費を8%向上させることが可能で、街中の運転に限れば最大20%もの燃費向上も見込めるという。
また、ディーゼルエンジンモデルには、これまでに替わって閉塞型特殊フィルターを採用して、エミッション性能を向上させた。このフィルターの寿命は、事実上メンテナンスフリーといえる程長いものだという。 この改良を経たあとも、fortwo cdiの燃費は3.4L/100km(29.4km/L)と、市販車で世界最高の燃費性能を維持しているのだとスマート社はいうが、同社は、fortwo cdiのCO2排出量が88g/kmであることにも触れ、こちらも同じく世界最高レベルであるために「fortwo cdiはCO2チャンピオンでもある」とユニークな表現を用いている。
ガソリン、ディーゼルに共通する変更点としては、rally redとgrey metalicの新色を加えて、ボディカラーを合計12色のコンビネーションとしたほか、新デザインの6本スポークアルミホイール(フロント175/55R15 リア195/50R15)を登場させていることだ。
2010年には電気自動車バージョンが登場
スマートは、1998年7月の登場から今年で10年を迎えるが、スマート社によれば、これまで世界中で90万台を販売してきたという。今年から北米での販売が開始されたが、来年には中国での販売も開始されるという。北米では、現在までに1万1400台が販売されており、この好調な滑り出しにスマート社も満足しているようで、この結果を踏まえ、来年スタートの中国市場でも成功したいとの意欲を見せている。
また、2010年にはリチウム・イオンバッテリーを使用した電気自動車バージョンを発表することも公表。電気自動車バージョンの開発は、100台のプロトタイプを利用した実証実験の段階にあると昨年末に発表されているが、その実験が上手く運んでいると思われ、同社首脳も2010年発売のスケジュールには強い自信を覗かせている。
Report:染谷英一郎
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