ダカールラリー(パリダカ)において数々の栄冠を獲得してきた三菱。1983年よりの参戦マシンであるパジェロは、その名を世界中に知らしめてきた。このパジェロに代わり2009年よりランサー(正式名レーシングランサー)が参戦すると発表された。
ラリーでクリーンディーゼルの技術力を高める
7月16日。三菱自動車は、次回の2009年ダカールラリー(通称パリダカ)にこれまでのパジェロではなくランサーを投入することを発表した。1982年のパリダカでデビューを果たしたパジェロは、その名を世界に轟かせただけでなくエンジンや4WDシステムの技術開発に貢献してきた。
次回ダカールラリーよりランサーで参戦する理由は、今後クロスカントリーラリー活動を通じてディーゼルエンジンの技術開発に主眼を置くことになったからだ。それゆえヨーロッパをメインにする世界戦略車であり、ディーゼルエンジン搭載車でもある「ランサー(日本名ギャラン フォルティス)」に白羽の矢が立ち、車種PRも兼ね「レーシングランサー」へとその任を引き継がせることになったわけだ。もちろん、このラリーで培われたディーゼルや4WDシステムの技術は、従来同様市販車へとフィードバックされる。
「レーシングランサー」のコードネームである「MRX09」とは、Mitsubishi Rally for Cross(=X)であることを意味する「MRX」に2009年に参戦という年号を付加したものだ。このマシンはFIAグループT規定に則り開発され、2010年より施行予定の新レギュレーションにも対応したスーパープロダクション仕様のクロスカントリーラリーカー。パジェロで得たノウハウはもちろん、新設計スチール製マルチチューブラーフレームを採用。エンジンは3LV型6気筒ディーゼルターボを搭載する。最高出力&トルクは、260PS以上/66.3kg-mと砂漠の過酷なラリーに合わせトルク重視のセッティングとなっている。このレーシングランサーが、新しい三菱の技術と栄誉を与えてくれることを期待したい。
Text:相沢耕平
SPEC
| 車名 | レーシングランサー(暫定) | ||
|---|---|---|---|
| 全長×全幅×全高[mm] | 全長4,475×全幅1,990 | ホイールベース[mm] | 2,900 |
| トレッド(前/後)[mm] | 1,750/1,750 | 車両重量[kg] | 1,900 |
| エンジン型式・種類 | V型6気筒ディーゼルターボ | 総排気量[cc] | 2,997 |
| 最高出力 | 190kW(260ps)以上 | 最大トルク | 650Nm(66.3kgfm)以上 |
| 燃料タンク容量[L] | - | T/M | リカルド社製5速シーケンシャルMT 差動制限装置付センターデフ式フルタイム4WD |
| 燃費[km/L] | - | 価格 | - |
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