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プジョー4007とシトロエンC-クロッサーが欧州製に
三菱グローバル戦略

三菱自動車がグローバル戦略の一環として、アウトランダー・ベースのプジョー4007とシトロエンC-クロッサーの生産を欧州へ移管。EU向け車両は2009年からネッドカー製となる。
[2008/04/24]

日本で組み立てられている「ヨーロッパ車」

岡山県の三菱自動車・水島工場で2台の「ヨーロッパ車」が組み立てられている。1台はプジョーの4007、もう1台がシトロエンのC-クロッサーだ。ともに日本では販売されていないので馴染みは薄いが、PSAグループでは初のSUVとしてヨーロッパでは注目されている。

ベースは三菱のアウトランダーで4007はプジョー顔、C-クロッサーはシトロエン顔となるが両車ともバランスは悪くなく、アウトランダーよりこちらのほうが好みという人もいるだろう。ところでこの2台、今は日本で生産され輸出する形となっているが(エンジンはPSA製2.2Lディーゼル)、三菱自動車はEU向け車両に関しては生産をオランダのネッドカーへと移管する方針を発表。非EU向けを除く4007とC-クロッサーは、2009年1月からともにヨーロッパ製へと変わる。

ネッドカーの生産設備を有効活用

ネッドカー(ネザーランド・カーB.V.)は三菱自動車に加えてボルボとオランダ政府の出資でスタートした生産会社だが、現在は三菱の100%子会社となっている。以前はボルボの乗用車やカリスマを生産し、その後メルセデスベンツのスマートを生産していたがそれも06年に終了。現在はコルトを年間2万5000台程度生産し、今年8月からはアウトランダーの生産も始めるが、9万台といわれる生産能力にはまだ余裕があり、そこにPSA向けSUVの生産を加えようということだ。また、販売地域に近い場所で生産することで物流の効率化も図ることができる。でも、せっかく生産設備を整えた水島工場のラインが空いてしまうのでは? とも思われるが、三菱自動車本体の立ち直りが進むなかで国内生産の需要も増えており、国内のラインは新型車の生産などに対応する余地を持ちたいという意向もあるようだ。

中国ではランサー・エボリューションをデビューさせ、国内では電気自動車i MiEVの実用化を進める一方でグローバル戦略も着々と進める三菱自動車。派手さはないが、地道に見えるこのやり方が復活へ向けた一番の近道ということだろう。

Report:田畑 修
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