2010年の市販化に向け、電気自動車の開発を進める三菱自動車が、同技術やその普及の鍵を握る“高性能バッテリー”を生産する新会社を、GSユアサや三菱商事と共同で設立。電気自動車の販売に向け、大きな一歩を踏み出した。
電気自動車リバイバルの背景
既存の内燃機関(ガソリンやディーゼルエンジン)に替わる次世代パワートレインとして、早い時期から注目を集めていた電気自動車(EV)。EVは、化石燃料を燃やさないため有害物質の排出がなく、クリーンな動力源として注目を集め、90年代後半頃、大いに脚光を浴びていた時期があった(トヨタ コムスや日産ハイパーミニなどが登場した時代)。しかしその後、電気自動車の開発競争は勢いが衰え、その代わりにハイブリッドカーや燃料電池が話題をさらっていった。そうなった大きな理由は、電気自動車は排出ガスこそゼロでも、電気の生成過程においてCO2が発生すること(それでも絶対量は内燃機関の排出より少ないが)。さらに、それにも増してバッテリー性能とコストの問題が立ちふさがった。すなわち充電時間が長い割に航続距離が短く、実用的ではないという見方が支配的になっていったのだ。
そうしたことから、同じようにモーターとバッテリーを使いながら、充電が不要なハイブリッドカーが、その実用性の高さを武器に普及していったわけだが、ここ最近、再び電気自動車に注目が集まりつつある。昨年11月にはGMが電気自動車やプラグイン ハイブリッド(家庭用などの外部電源からの充電が可能で、エンジンでの発電も可能とした技術。関連記事)を発表。数年以内にその市販化を目指すとしているし、日本でもスバルがNECと共同でマンガン系リチウムイオンバッテリー「ラミリオンバッテリー」を開発し、R1eに搭載(関連記事)。航続距離120km(目標値は200km)、最高速120km/hを達成するなど、実用性を確保した小型電気自動車の開発が積極的に進められている。
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