マツダのミニバンシリーズにトールタイプ中型ミニバン「ビアンテ」が登場した。「Zoom Zoom Tall」をコンセプトにし、クラス最長の室内長と室内幅を確保。「最広(サイコー)なミニバン」に仕上がっている。
広く、扱いやすく、クリーンを徹底追求した室内
日本のミニバン市場のメインとなるのが、トヨタ・ノア/ヴォクシー、ホンダ・ステップワゴン、日産セレナという1BOXタイプのファミリー向けミニバンだ。ところがマツダは、ボンゴフレンディ以降このクラスのミニバンが不在。そのポジションを担うのが、7月8日に発売を開始した「ビアンテ」だ。
フロントサイドからリアへと流れるような造形をもつマツダの新デザインテーマ「Nagare(流れ)」を採用するボディは、全長×全幅×全高=4715×1770×1835mmとライバル車よりやや大きめの3ナンバーボディ。そのゆとりあるボディは、室内の広さは室内長×室内幅×室内高=2990×1545×1350mmとクラス最大のスペースを確保。大きなガラスエリア、後席に向かうにしたがい着座位置が高くなるシアター式レイアウト、コンパクトな鞍型ヘッドレストなどによって、全席で広さ感、開放感を実感できる。さらに2列目/3列目シートを最後端までスライドする「リビングモード」は、2列目シートの足元スペースは最大863mm確保する。不安を感じさせるほどの広さ感を味わうことができる。
もちろん、このほかのシートアレンジも多彩。2列目シートは、左右分割してウォークスルーが可能で、荷物の大きさ形状に合わせさまざまなラゲッジスペースを形成する。3列目シートはチップアップ式を採用。これは左右2分割両サイド跳ね上げ式より、シートの厚みを確保して快適な移動するための「椅子としての機能」を優先したからだ。また、クラストップレベルの開口幅をもつ両側スライドドアは、室内への良好なアクセスを実現。まさに子供からお年寄りまで幅広い層に対応していると言えるだろう。
室内環境への配慮も充実しているのがビアンテの特徴だ。除菌・脱臭・花粉などのアレル物質抑制に効果があるnanoe(ナノイー)イオン発生装置を採用(4WDに標準装備、FFはメーカーオプション)。フルオートエアコンにはアレルバスター搭載フィルターを装備する。さらに消臭天井や汚れが付きにくく拭き取りやすい「クリーナブルシート」や、シートバックバスケットには抗菌・防臭・防水加工を施されているのだ。
搭載エンジンは、直噴2L直4エンジン(FF:151PS/18.8kg-m 4WD:144PS/18.8kg-f)と2.3L直4エンジン(165PS/21.4kg-m)の2種類。2Lはレギュラーガソリン仕様だ。駆動方式は、FFと4WDの2タイプ(2.3LはFFのみ)。ミッションは、FFが5速AT、4WDは4速ATとなっている。
車両本体価格は、2Lエンジンを搭載するもっともベーシックな20CSが219万9000円(4WDは248万8000円)、HIDヘッドランプやフォグライト、アルミホイールなどを装備する20Sは240万円(4WDは268万9000円)。2.3Lエンジン搭載の23Sは265万円。まさにライバル車を意識した挑戦的な価格設定となっている。
Text:相沢耕平
SPEC
| 車名 | マツダ ビアンテ 23S | ||
|---|---|---|---|
| 全長×全幅×全高[mm] | 4715×1770×1835 | ホイールベース[mm] | 2850 |
| トレッド(前/後)[mm] | 1530/1515 | 車両重量[kg] | 1650 |
| エンジン型式・種類 | L3-VE型 L4DOHC 16V | 総排気量[cc] | 2260 |
| 最高出力 | 121kW(165ps)/6500rpm | 最大トルク | 210Nm(21.4kg-m)/4000rpm |
| 燃料タンク容量[L] | 60 | T/M | 5AT(マニュアルモード付) |
| 燃費[km/L] | 11.6 | 価格 | 2,650,000 |
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