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Maserati
贅沢さを解った上で遊びっぽく乗り回すのが本当の使い方
ビッグセダン不毛の地イタリアで唯一の存在がマセラティ・クアトロポルテ。懐しい20世紀の風合いを新時代の感覚で描き直した伸びやかな姿態とスポーツカー感覚の両立が嬉しい。
[2008/02/29]
贅沢さを解った上で遊びっぽく乗り回すのが本当の使い方
マセラティ・クアトロポルテ
ビッグセダン不毛の地イタリアで唯一の存在がマセラティ・クアトロポルテ。懐しい20世紀の風合いを新時代の感覚で描き直した伸びやかな姿態とスポーツカー感覚の両立が嬉しい。[2008/02/29]
選ぶならオートマチックがおすすめ
90年代にフィアット・グループに入り、フェラーリの協力を得られるようになって、長年の経営難から脱出したマセラティ。同時に品質も劇的に向上した。その最高峰に位置するクワトロポルテ(読んで字のごとく『4ドア』という意味)は、実は60年代から一貫してイタリアの超高級セダン界に君臨してきた歴史の持ち主。現行タイプの特徴である楕円形のグリルなど、昔よりさらにマセラティの伝統を思わせる雰囲気だ。全体の輪郭が古典的なのも、レトロ風味が愛される昨今の風潮をよく捉えている。さすがイタリア・デザイン界を代表するピニンファリーナの仕事だけのことはある。
このクワトロポルテ、見た目はほとんど違わないが、実は2種類あって、性格付けがかなり異なる。装備など細部の差で各種のバリエーションが選べるのとは別に、変速機によって大きく分類されるのだ。一つは以前からある2ペダル・シーケンシャルMT(セミAT)のデュオセレクト、もう一つは最近シリーズに加わったオートマチック。それぞれ機構だけでなく、変速機を積む位置まで違うという凝りようで、乗った感じも明らかに別のクルマ。簡単に言うとデュオセレクトは4ドアながら純粋のスポーツカー、一方のオートマチックは快適さを最優先した優雅なセダンで、その奥に半端ではないGT的な味付けも隠してある。総合的に見て、これからはオートマチックがお薦めだろう。
このクワトロポルテ、見た目はほとんど違わないが、実は2種類あって、性格付けがかなり異なる。装備など細部の差で各種のバリエーションが選べるのとは別に、変速機によって大きく分類されるのだ。一つは以前からある2ペダル・シーケンシャルMT(セミAT)のデュオセレクト、もう一つは最近シリーズに加わったオートマチック。それぞれ機構だけでなく、変速機を積む位置まで違うという凝りようで、乗った感じも明らかに別のクルマ。簡単に言うとデュオセレクトは4ドアながら純粋のスポーツカー、一方のオートマチックは快適さを最優先した優雅なセダンで、その奥に半端ではないGT的な味付けも隠してある。総合的に見て、これからはオートマチックがお薦めだろう。
エンジンやトランスミッションまでもが優雅
何より圧倒されるのは、見ても乗ってもすぐわかる、途方もない贅沢感だ。あれこれ無駄に飾りたてず、必要なものを適切に配置し、高価な表面材で覆っただけという作り方が、かえって冒し難い空気を醸し出している。そんなゆとりは、エンジンを掛けた瞬間にも印象に刺さる。4LのV8エンジンは、とにかくストレスを感じさせない。最先端の技術を動員しながら、しっかり8本のピストンがクランクを漕ぎ、空気を吸っては吐く感触を守っている。いわば新設計のクラシックエンジンと呼びたい。低回転のバリトンから高回転のテノールへと艶やかに変わるサウンドも耳に快い。このエンジンと6速ATの組み合わせも抜群で、もちろん変速ショックなど皆無のうえ、必要と気分に応じてパドルシフトで自在にマニュアル操作もできる。これに対して従来からのデュオセレクト(6速セミAT)は、デフといっしょに後部に置かれたトランスアクスル方式で、そのぶん後輪にしっかり重みをかける効果があるが、主に加速時のシフトに段付きを感じさせるのが欠点。いや、これを巧みに使いこなし、独特のダイレクト感を満喫するのが、クワトロポルテをスポーツカー的に乗りたいユーザーの喜びか。
どちらの場合もホイールベース3m以上、全長5m以上という巨体なので、前席だけでなく後席のスペースも非常にゆったりしている。だからフォーマルにも使えるが、それを承知で遊びっぽく乗りまわすのが、本当にわかった使い方だろう。
Report:熊倉重春
どちらの場合もホイールベース3m以上、全長5m以上という巨体なので、前席だけでなく後席のスペースも非常にゆったりしている。だからフォーマルにも使えるが、それを承知で遊びっぽく乗りまわすのが、本当にわかった使い方だろう。
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