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マセラティ クワトロポルテ オートマチック発売
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ATを導入し世界市場で大幅な拡販を狙う旗手
マセラティ クワトロポルテ オートマチック発売

コーンズ アンド カンパニー リミテッドは、マセラティの4ドアサルーン、クワトロポルテにAT仕様の「クワトロポルテ オートマチック」を追加。2月28日より販売を開始すると発表した。
[2007/03/01]

ZF社と共同開発の6速ATを搭載

2003年にデビューしたマセラティ クワトロポルテには、もともと純MT仕様は存在せず、「デュオセレクト」と名付けられた6速セミATのみが搭載されていた。そして今年1月に開催されたデトロイトショーにて、この“完全なるAT仕様”がデビュー。およそ2ヶ月あまりで日本国内に上陸を果たすことになった。

AT仕様の導入にあたっては「クワトロポルテではお客様からATを望む声があまりにも多いため、そういった市場のニーズに対応することによって生まれたモデル」と、イタリア本国から駆けつけたマセラティ社のコマーシャル ディレクター、ジャンカルロ・ビネッティ氏が述べているように、クワトロポルテが発売した当初のスケジュールにはAT仕様の追加は含まれていなかったようだ。

マセラティ社とドイツZF社の共同開発によって生まれた新開発の6速ATは、スムーズなギアチェンジを獲得するとともに、シフト作業を行う必要がなく快適な走行性を実現しているという。また、組み合わされるV8エンジンは低速域での性能を高め、ウエットサンプ方式へと変更するなど、AT専用として特別に開発し直されるほどの徹底した作り込みがなされているようだ。

トランスアクスルではないにも関わらず……

トランスミッションをMTベースのセミAT(デュオセレクト)からフルATへと変更したことにより、シャシーの内部のレイアウトも変更された。その中で注目すべきはAT仕様についてはトランスアクスル方式をやめた点だ。トランスミッションとリアのファイナルドライブを結合してパワートレーンを形成するトランスアクスル方式は、フロント部分に荷重が集中するのを防ぐことができ、特に大排気量のV8を搭載するクワトロポルテではフロントが軽くなりコーナリング性能が向上する、といったメリットがある。

しかしAT導入に際してはATの大型ミッションケースをリアに配置することは事実上不可能なことから、エンジンとトランスミッションが合体した通常のFR式を採用することとなったのであろう。これによりデュオセレクトでは47:53であった前後重量配分が、オートマチックで49:51へと変更されており、このことが2車のハンドリングに違いをもたらしていることが想像できる。

価格は標準仕様の「クワトロポルテ オートマチック」が1414万円、ラグジュアリー感と快適性を高めた「クワトロポルテ エグゼクティブGT オートマチック」が1582万円、そしてスポーツ性を高めた「クワトロポルテ スポーツGT オートマチック」が1540万円に設定され、これに伴い既存の「クワトロポルテ デュオセレクト」は、3月1日から価格を改定し、1.3〜1.9%ほど値下げされる。

マセラティ社ではこのAT投入を機に、メルセデスSクラスや、BMW7シリーズ、そしてアウディA8などのフラッグシップサルーンのユーザーを取り込み、昨年全世界で約5700台であった販売台数を、2〜3年後には2倍の1万2000台レベルまで伸ばしたい、と大幅な拡販を狙っている。また2006年には約600台と世界第8位であった日本国内での販売台数を、2007年には1000台に乗せ、北米に次ぐ世界2位のマーケットへと成長させたい考えのようだ。後に、ジュネーブショーでワールドプレミアするブランニュークーペ「グランツーリスモ」にもATが採用されることを考えれば、それはあながち実現不可能ではない目論見かもしれない。

【動画 クワトロポルテ オートマチックをビジュアルチェック】

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Report:相澤隆之
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