レクサスの最上級モデルであり、史上最強のハイブリッドカーでもあるレクサス LS600hが、いよいよ5月17日に発売される。その登場を前に国際試乗会が開催された。試乗ステージはアウトバーン、清水和夫が乗った。
こ、こんなはずはない……
「ウォ〜!怖い〜〜ギャ〜」。650馬力ではなく、650ボルトで駆動するハイブリッド・スーパーサルーン、「レクサス LS600h」のスロットルを、床が突き抜けるくらいの勢いで踏み込んだ。ドイツにおける商業の中心都市であるフランクフルトの高級ホテルを出発し、10分も走らないうちにアウトバーンE3号線を北上した。いつも通うニュルブルクリンクへ向かう主要路線だ。
イースターホリディで多くのドイツ人は休暇を楽しんでいる最中に、私は歴史にその名を刻むであろう日本の高性能サルーンLS600hで、最高速テストの真っ最中。日本ではスピードメーターを気にしながらのドライブが日常だが、ここでは自己責任において速度を決められる。速度無制限の意味は「速度の自由化」。クルマの性能と、自分の技量、それに責任の範囲内で速度を決めるところなのだ。速度無制限といっても多くの場所ではスピード規制があり、工事や渋滞も少なくない。その中でもE3号線は比較的飛ばせるアウトバーンだ。
電気CVTのおかげで多段ギアがないので、加速感は静かなジェット機のようにスムースだ。公表される0-100Km/h加速データは5.5秒(日本仕様は多少ギア比が低い)、しかし実際の加速感は異次元の世界だ。静かでスムース。新星LS600hのパフォーマンスはこの言葉に尽きる。
しかし、スピードが150キロを超え、200キロに近づくと、タイヤがしっかりと路面をコンタクトしている感じが薄くなる。真っ直ぐ走るために、ステアリングを細かく調整しなくてはならないのだ。「えっ、こんなはずはない」と不安が入り交じる。これではまるでウナギ掴みみたいだ。というのは、クルマの動きを掴んだと思うと、すぐに手のひらから逃げてしまうのだ。路面の僅かな凹凸ではボディがフワフワし、フラットライドが得られない。目の前に現れる右300Rの超高速コーナーを、スピードを維持したまま進入するのが怖い。サスペンションを最も硬い「スポーツ」モードにセットしているのだが……。
[LEXUS]のおすすめコンテンツ
[試乗インプレッション]のおすすめコンテンツ









