輸入車は日本でも試せるが、なかなか試せないのが海外の生産拠点で製造される日本車。今回はホンダ・シビック欧州仕様の走りをアレックス・オステルン氏がリポートする。
未来的なスタイリングがヨーロッパでウケている
このサイトで、ボクはこれまでドイツ車だけしか紹介してこなかったけれども、今回は日本車を紹介する。ホンダ・シビック・タイプRである。
と言っても欧州仕様で、昨年のジュネーブショーで初公開されたモデルである。つまり欧州シビック5ドアをベースにした3ドアで今回ポルトガル、リスボン郊外のエストリル・サーキットで、我々ドイツ人ジャーナリストに公開された。
日本の皆さんはご存じないかも知れないが、欧州シビックはとても未来的なカタチで、久々のホンダらしいクルマとして人気が出てきている。若い人たちは歓迎しているが、ほとんどのホンダ・オーナーは久しぶりの大変身なので、少々まごついている、なにしろ今やホンダの平均的なユーザー層は、50歳をはるかに越えているほどなのだ。
そして今度のタイプRは、さらに若い人たちまでもシビレ(死語?)させるほどのダイナミックなバリエーションなのだ。
宇宙船のようなボディが搭載するエンジンは基本的には旧タイプRと同じ4気筒で、ボアxストロークは共に86mm、総排気量1998ccのツインカム・ユニットは最高出力201ps/7800rpm、最大トルク19.7kg-m(19.3Nm)/5600rpmを発生する。それでもこの結果、空車重量1324kgの3ドアボディはスタートから100km/hまで6.6秒、最高速度は235km/hに達し、旧タイプRと性能差は殆んどない。
旧タイプRエンジンとの相違点は、バランサーが組み込まれていること。これは欧州のライバルたちのこと、それから変わってきた社会情勢や成長したユーザーのことを考え、サーキット一本筋よりもオンロード・ツーリングに振った性格を与えた方が良いとの判断をしたわけである。
開発担当主査、ホンダではLPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)と呼ばれる酒井さんは「前のモデルが500kmのツーリングができたとしたら、今度のタイプRは1000km乗れます」と説明してくれた。
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