2008年2月4日からイギリスで放映が開始される新型フォード・フォーカスのCMは、とてもユニーク。オーケストラが奏でる楽器のすべてが、本物のフォーカスのパーツから造られているのだ。
CGはナシ。楽器はすべて本当に創られている
わずか30秒の中で、どうすれば、なるべく深い印象を視聴者に与えられるだろうか?時に巨額の予算が投じられるテレビCMは、いつの時代もアイデアの宝庫だ。そして新しい才能が開花する場所でもある。2月4日のイギリス・ITVテレビを皮切りに放映が開始されるフォード・フォーカスの新CMは、まさに斬新なアイデアを持ち、才能に溢れたスタッフによって作られている。
このCMを作り出した映画音楽作曲家のクレイグ・リッチーと、ニューヨークのサウンドクリエイターであるビル・ミルブロッドの最初の作業は、なんと工場で組み立てが終わったばかりの「フォーカス5ドアハッチバック」を、再びバラバラにすることだった。「本当に造り立てだった。オドメーターはまだ1マイルにも達していなかったんだから」とミルブロッドは振り返る。「まず最初にドアやフェンダーを取り外して、その後は欲しいパーツを産むためにボディシェルを切断していったんだ」。
次に彼らは、フォーカスから取り出した21箇所のパーツを、オーケストラ用の楽器に変身させていった。自動車のパーツから楽器を生み出しただけでも凄いことなのに、それらすべてが本当に音を奏でるというのだから驚かされる。演奏シーンにCGは使われていない。本物のオーケストラ員によって演奏される楽曲も、もちろん彼らの作曲によるものだ。このCM撮影は、演奏を担当したオーケストラ員にとっても、ユニークで楽しい経験になったに違いない。
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