アバルトがフィアットの一部門として吸収され、表舞台に現れなくなってから約10年。サソリのエンブレムは’07年、グランデプント・アバルトとともに見事な復活を遂げた。その熱気も冷めやらぬまま登場したのが、このニュー500アバルトである。新生アバルトが目指すのは世界のマーケット。この500アバルトはその先陣を切り開く。
アバルト第2章への起爆剤となるモデル
伝説のブランドだったアバルトがヨーロッパで再発進したのは、ちょうど1年前のこと。その第1弾、グランデプント・アバルトは、登場約9ヶ月で3000台を販売する上々の出足を見せた。注目すべきはその購買層で、何とその約6割が30歳以下。また約3割が、はじめてフィアット・グループのクルマを購入したのだという。伝説は見事に長い空白を埋め、第2章へと進み出したのだ。
一方、ここ日本のクルマ好きにとってのアバルトとは、一体どんな存在なのだろうか。そのレースでの活躍をリアルタイムで知る人や、最盛期の小さな、しかし光り輝く宝石のようなモデルのステアリングを実際に握ったことのある人は、イタリア以上に少なくないはずである。…となれば、我々にとってのアバルトを真の意味で定義づけるのは、このクルマとなるに違いない。それがニュー・フィアット500アバルトである。
ベースとなったのは、言うまでもなくニュー500。しかし、かつてのアバルトと同様、そこには強力な心臓が組み合わされる。
排気量1368cc、直列4気筒16バルブの“Fire”ユニットに、IHI製の可変ジオメトリー式ターボチャージャーを組み合わせたのが、それ。最高出力は135ps/5500rpm、最大トルクはブーストが高まるスポーツモードで21kg-m(206Nm)/3000rpm、ノーマルモードでは18.4kg-m(180Nm)/2500rpmを発生する。トランスミッションは5速MT。最高速は205km/hに達し、0-100km/h加速を7.9秒でこなす一方、燃費は5.4L/100kmをマークするという。
SPEC
| 車名 | FIAT 500 ABARTH 1.4 16V Turbo T-Jet | ||
|---|---|---|---|
| 全長×全幅×全高[mm] | 3657×1627×1485 | ホイールベース[mm] | 2300 |
| トレッド(前/後)[mm] | 1409/1402 | 車両重量[kg] | - |
| エンジン型式・種類 | -/L4DOHC16Vターボ | 総排気量[cc] | 1368 |
| 最高出力 | 135ps(99kW)/5500rpm | 最大トルク | 21.0kg-m(206Nm)/3000rpm |
| 燃料タンク容量[L] | - | T/M | 5MT |
| 燃費[km/L] | - | 価格 | - |
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