「山椒は小粒でピリリと辛い」とばかりホットハッチの王道を突っ走る爆裂コンパクト。見た目はただのパンダでも、半端に気取ったスポーツセダンをギャフンと言わせる実力派。
フィアットの「巧さ」が光るホットハッチの真髄
可愛いパンダはフィアットのベーシック系。さすがフィアットは小型車作りが巧く、日本で言えば軽自動車のように、庶民の足として大活躍中だ。ノーマルのままでもサクサク軽快な走りっぷりには定評があるし、地上高を上げて悪路や農地も突破できる4WDのパンダ・クロスなど守備範囲も広い。
そんなパンダをベースとして、2クラス上のグランデプントのエンジンを詰め込んだのが最新作パンダ100HP。安い実用車に上級モデルのエンジンを積み、ちょっとばかり足回りを強化して、「あんな下駄グルマが、こんなに!」と周囲を驚かせる意外性こそホットハッチの神髄だとすれば、まさにその見本みたいな仕立てだ。普通のパンダは1Lと1.2Lのガソリンと1.3Lディーゼルの3本立てだが、こちらはグランデプントの1.4Lに鼻の脂を擦り込んで95psから100psにチューンしてある。だから車名も100HP。馬力荷重10kg以下というのは、このクラスではかなり頑張った数字だ。変速機も6速マニュアルと、スポーツ好きの若いユーザーが喜ぶこと間違いなし。フロントバンパーのエラを張り出し、リアクォーターガラスをサングラス状にするなど、特別だが強調しすぎないドレスアップもフィアットらしい。標準より二回りも太く大きい195/45R15(しかもV)というタイヤを履く姿には、大きな靴をひきずるクラリーノのアヒルみたいな生意気さも漂って微笑ましい。
[FIAT]のおすすめコンテンツ
[試乗インプレッション]のおすすめコンテンツ









