2007年7月に欧州で発表以来、日本上陸が待たれていたFiat500がようやく姿を現した。51年ぶりとなる「新車」の500は初代へのオマージュと現代のFIATをMIXした期待を裏切らないクルマだった。
初代へのオマージュと現代をミックス
東京・青山にあるイタリア文化会館の入り口に早咲きの桜と共にディスプレイされたのは、日本市場導入が心待ちにされていたFIAT500。昨年7月に本国で発表され、その後のWEBやイベントなど興味をそそるプレビュー活動、そして欧州カー・オブ・ザ・イヤー受賞のニュースなど500の話題は事欠かなかったために初めてお目にかかるクルマという感じは会場に足を運ぶまでしなかったが、さすがに実車を前にすると「ようやく会えた」感が募る。
イタリア人建築家ガエ・アウレンティの設計による発表会場となったこの建物に、個性際立つ500はよく似合う。コンパクトさと一目で500とわかる丸みを帯びた初代に通じる500らしさは期待を裏切ることはなかった。しかし、新型は単なる初代のリメイクではなく、500らしさと現代のクルマとして工業デザインにも通じる機能的で高いデザインをミックスさせたとFIATが話す取り組みには好感がもてる。
クルマが醸し出す空気感はもちろん、エクステリアではライト周りや、エンブレム、テールゲートハンドルが、インテリアではシングルメーターやスイッチ類などが初代を彷彿とさせる。しかし一方では、人間工学を凝縮したデザインが施されたパーツや、通常185L、後席バックレスト格納時には最大で550Lもの容量が確保できるラゲッジルームなど、機能性に配慮されている点も嬉しい。
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