ダッジキャリバーは、VWゴルフなどと同じCセグメントに位置するグローバル コンパクトだ。激戦クラスへの参入にあたり、ダッジが注力したポイントをお知らせしよう。
徹底したヨーロッパ対策
アメリカでは、ミッドサイズ〜フルサイズが主流だが、欧州や日本ではB〜Cセグメント、つまりヴィッツやマーチ、プジョー207などのクラス(Bセグメント)と、VWゴルフ、プジョー307、オーリスなどのクラス(Cセグメント)が販売台数的に最も多い。したがって、グローバルブランドとして成功するためには、このクラスでどれだけのパフォーマンスを示せるかが極めて重要になる。そこでダッジは、世界進出を宣言した2005年のジュネーブショーで、このキャリバーを発表。まずはヨーロッパで、尖りすぎても平凡過ぎてもダメなこの難しい市場への参入を果たした。
激戦区にアプローチするにあたり、ダッジはいくつかの工夫を凝らしてキャリバーを作り上げている。ひとつは、各地域で人気のSUV風のテイストを盛り込むこと。大径タイヤやそれを取り囲むオーバーフェンダー、ボディ一体型のルーフレールなどがその特徴が現れている部分で、それに、丸を四角で取り囲んだヘッドライトや十文字グリルといったダッジのデザインアイコンを組み合わせることで、個性的なエクステリアを創造している。
インテリアは、アイポイントが少し高めになるようシートポジションを高めに設定し、SUV風の運転感覚を演出。ボディサイズは全長4420mm×全幅1800mm×全高1550mm。このクラスとしてはおおむね標準的なサイズだが、全長だけは平均値よりやや長め。これによりリアシートや荷室にはかなり広いスペースが確保されている。これも実用性を重視するヨーロッパ市場を強く意識した結果だろう。
さて、もうひとつの工夫は、低燃費化を図ったパワーユニットだ。搭載する2リッター直列4気筒エンジン(156ps/19.4kg-m)は、ダイムラークライスラーとヒュンダイ、三菱自動車の3社による合弁会社「GEMA」によって開発されたもので、三菱アウトランダーやヒュンダイ・ソナタに搭載される2.4リッターと出所は同じ。従来の同排気量エンジンより5%ほど燃費性能が高められているのが特徴で、組み合わされるトランスミッションも、低燃費効果のあるCVTとしている。そのCVTは燃費向上と同時にドライビングファンが追求され、6段マニュアルモードを備えている。
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