ダッジの日本導入モデルで、最も注目度が高いのがチャージャーだろう。パワフルなV8エンジン、大胆なエクステリア。これぞダッジのイメージを象徴する“マッスルカー”だ。
ダッジの素顔
ダッジはふたつの顔を持つ。ひとつは、世界進出を目指して躍進するグローバルブランドとしての顔。そしてもうひとつは、オイルショックが起こる70年代前半まで、公道からレースシーンまで幅広く活躍した典型的ハイパワー アメリカンとしての顔だ。エンスー的には後者がダッジの“素顔”だと信じたいが、今後は数で言えば前者が増えていくのは間違いないところ。実際、今回日本に導入された3台は前者に属し、それぞれがフルラインを形成する重要な役割を担っている。だがチャージャーだけは、後者に属するモデルだ。
チャージャーは、1966年にファストバック スタイルを持つ(アメリカ的尺度から見た)ミッドサイズクーペとして登場。デビュー当初からその独特なカタチで話題を呼ぶが、チャージャーの名を世間に広く知らしめたのは、その2年後のモデルチェンジで登場した1968年モデルだと言われている(右写真)。ヘッドライトはフロントグリルの中に隠すように配置され、なにやら怪しい雰囲気を演出。ボディは全長5280mm×全幅1945mm×全高1350mmと大きかった。
またこの当時、高性能モデルはボンネットにエアーダクトを装着するのが一般的だったなか、チャージャーは最大で7.2リッターもの大排気量エンジンを搭載しながらダクトが付いておらず、またリアスポイラーの類もごく控えめなものを採用し、オリジナルのスムースなラインを保っていた。チャージャーはレースの世界でもNASCARなどで活躍し、高性能モデルとしての名声を固めていく。しかしその華の時代の直後に待っていたオイルショックにより、この手のハイパフォーマンスモデルはモロにその影響を受け、牙が剥ぎ取られることに。チャージャーもその例に漏れず、78年に姿を消すこととなった。
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