アメリカから個性派コンパクトがやってきた。その名は、シボレー HHR。50年代のレトロアメリカンにインスパイアを受けた、全長4470mm、全幅1750mmのコンパクトカーに試乗した。
着飾らないウィークエンドカー
シボレー HHRは、アメリカ本国では2005年に発売されたコンパクトバンだ。レトロな風貌を見ての通り、昔の商用バンのようなボディスタイルが最大の特徴。基本的にはカタチで選ぶクルマである。でもそれだけじゃないところにこのクルマの魅力を感じた。
外観上は、1950年代のバンやピックアップを彷彿とさせる、丸みを帯びたボディ、大きく膨らんだボンネットフードが特徴。リアは、ボックス形になっておりキャビン全体の約3分の1をカーゴルームが占めている。乗車定員は5人。フロントもリアシートも乗員をアップライトに座らせる配置になっており、頭上と足下空間ともにかなりのゆとりが確保されている。広々したバンの特徴を、乗用車向きにオシャレなスタイリングで仕立てたこのパッケージは、クライスラーがPTクルーザーで市場を切り開き、人気を獲得したことからGM シボレーがこれに追従。スタイリングを楽しみ、その実用性の高さとアメリカンな雰囲気を満喫できるクルマとして送り出したモデルだ。
日本での販売は、三井物産オートモーティブが行う。同社の名を聞き慣れない人もいると思うので簡単に紹介すると、1992年より輸入車の販売を行っており、主にアストロの室内を豪華に仕上げたスタークラフト仕様で販売実績を伸ばして来た。最近ではハマーの正規輸入元となっており、ハマー H2やH3を取り扱っているほか、キャデラックの大型高級SUV エスカレードや、8人乗りのフルサイズバン シボレー エクスプレスといったニッチなクルマも輸入販売している。販売拠点は全国で25店舗あり、もちろん新車には3年6万キロの保証を付けている。
話をHHRに戻そう。このクルマの大きなウリであるラゲッジスペースは確かに広く、便利に使えそうだ。ただ、リアシートより後ろは完全に荷物用と割り切って作られており、乗員スペースと比べると質感がガタっと落ちる。樹脂でできたフロアボードなどははっきり言って安っぽいが用途は広く、ラゲッジルームを上下で2分割に仕切ったり、斜めに固定できたり、シートを倒してフルフラットにできるなど積み込む荷物の量や種類にあわせて様々なアレンジできるようになっている。また変に造りが高級ではないだけに、汚れた荷物も躊躇なく放り込める気軽さがある。たとえばタイヤを積んだり、植木鉢を運んだり。着飾らない週末を過ごすには良きパートナーとなってくれそうだ。
関連記事
[Chevrolet]のおすすめコンテンツ
[試乗インプレッション]のおすすめコンテンツ













