開発プロジェクト初期のテーマは「魔法のワゴン」。そこから誕生した「ミニバン」は、世界市場の一大カテゴリーにまで成長した。そんな開祖の正統なる後継がすべてを一新した。
ミニバンの正道である素直なハコが帰ってきた
ミニバンブームの開祖クライスラーが、真っ向勝負で本来の姿に回帰。新しいグランドボイジャーは、どこから見ても納得しやすい仕上がりだ。ドド~ンと広いだけでなく使いやすい室内、とても自然な運転感覚、そこはかとなく漂う素朴な感触など、豊かな暮らしの「道具」であるべきミニバンの要諦をきっちり押さえてある。
25年前、四角く始まったクライスラーのミニバンだが、いろいろ流行を先導する過程で、先代(4代目)は丸みを帯びたスタイルになっていた。でも、やはり素直な箱こそミニバンの正道だし、それでこそタフな道具感も叫びやすい。
その結果が広い室内。たとえば荷室の容積を見ると、シートを3列すべて立てたままでも638L、最後部を畳むと1936L、2列目まで畳めば4500L以上と、これまでとは比較にならないほど大きい。これには全長5145mm、全幅2005mm、全高1755mm、ホイールベース3080mmと、これまでのロング仕様(全長5095mm、ホイールベース3030mm)より大型化したのが効いている。しかし、そんな数字より効くのが心理的な広々感で、外観を角張らせたためサイドウィンドーが立ったぶん、鴨居が頭から遠くなったのが大きい。
エンジンは従来と同じくフロントに横置きのV6だが、排気量が3301ccから3782ccに拡大され、最高出力は193psで11%、最大トルクは31.1kg-mで10%、それぞれ増強されている。さらにATが4速から6速(マニュアルモード付き)に進化して、性能を生かしやすくなった。
SPEC
| 車名 | CHRYSLER GRAND VOYGER TURING | ||
|---|---|---|---|
| 全長×全幅×全高[mm] | 5145×2005×1755 | ホイールベース[mm] | 3080 |
| トレッド(前/後)[mm] | 1650/1630 | 車両重量[kg] | 2030 |
| エンジン型式・種類 | 8型・V6 OHV 12V | 総排気量[cc] | 3782 |
| 最高出力 | 193ps(142kW)/5200rpm | 最大トルク | 31.1kg-m(305Nm)/4000rpm |
| 燃料タンク容量[L] | 75(プレミアム) | T/M | 6AT |
| 燃費[km/L] | 6.8km/L(10・15モード) | 価格 | ¥4,609,500 |
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