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試乗インプレッション

BMW325i Touring
BMW

デザイン良し、走り良し!のベストワゴン
BMW325i Touring

ステーションワゴンであることを忘れてしまうほど、爽快な走りを誇るのがBMWの3シリーズツーリング。なかでもベストバランスが、自然吸気のストレート6を積む325iツーリングだ
[2008/03/11]

ワゴンといえどもそこはビーエム

BMWの3シリーズといえば、日本の輸入車市場で常にトップ争いを繰り広げる人気モデルだ。なかでもセダンは老若男女、あらゆる層から親しまれているが、私のお気に入りはズバリ“ツーリング”、すなわち、ステーションワゴンである。

ワゴンというと、どうしても荷室部分が重たい、あるいは間延びしたデザインになりがちだが、3シリーズツーリングはその常識を打ち破ってくれる。ルーフライン、サイドウインドーのグラフィック、テールゲート、リアフェンダーなど、どれをとってもデザインに破綻がないばかりか、むしろセダンよりもスポーティに見えるくらいだ。リアが重たくないのはデザインのみならず、ツーリングであっても前後重量配分はほぼ50:50を誇るのはBMWならではのこだわりだ。

だからといってワゴンとしての使いやすさが損なわれては困るが、昨日、今日始めたツーリングではない。パッケージングでは不利なはずのFRにもかかわらず、後席の足元スペースを十分確保したうえに、ボディサイズ相応のラゲッジスペースを誇っているし、開口部が低く段差も小さなフロア、ガラスのみ開閉可能なリアウインドーなど、使い勝手にも不満はない。ツーリングならではの長いルーフを活かした大開口電動パノラマ・ガラス・サンルーフ(オプション)も魅力的な装備だ。

ツーリングに限らず、ぜひお勧めしたいメーカーオプションがアクティブステアリング。低速で軽くだけでなく、Uターンなどの際に少ない操舵角で済むのがうれしい。個人的には、オプションではなく、標準装備にしてほしいと思うが。

スポーツワゴンの鑑

セダンに比べて、失ったものが見あたらないのがこのツーリングの凄いところだ。

325iツーリングに搭載されるのは、文字どおり2.5リッターの直列6気筒エンジン。最高出力218ps、最大トルク25.5kgmを誇るBMW自慢のストレート6は、艶のあるフィーリングがドライバーの心を掻きたてる。1500rpmを超えたあたりから活発になるエンジンは、終始スムーズでレスポンスもよく、常用する3000rpm以下でも十分に速い。しかし、本当のお楽しみはさらにそこからで、4000rpmを超えて、心地良いサウンドともに存在感を増すエンジンは、レブリミットの7000rpm強まで気持ちよく駆け上がり、ドライバーの自制心を揺さぶり続けるのだ。

そんなスポーティなエンジンがボンネットの下に潜んでいるにもかかわらず、乗り心地が快適なのは驚きである。225/50R16のタイヤはもちろんランフラットだが、欲張らないサイズも手伝い、特有の硬さが苦になることはない。サスペンションそのものの味付けも好ましい硬さで、一般道から高速まで、実に快適。とくに高速でのフラット感の高さは、ロングドライブ時の疲労軽減に貢献するはずだ。

それでいて、その気になってワインディングロードをとばせば軽快そのもの。後輪駆動らしい自然なハンドリングはこのワゴンボディでも十分堪能できるというわけだ。

快適さを維持したまま、気持ちのいい走りが楽しめる325iツーリングはまさにスポーツワゴンの鑑! ワゴンファンにはたまらないクルマである。

Report:生方 聡
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