テクノロジー

究極のアクティブセーフティとなるか?
欧州最新事情 ドライバー疲労検知&警告システム
世界中の自動車メーカーが着手するドライバーの疲労や過労運転を防止する装置の研究開発だが、2007年の終盤にメルセデスベンツとサーブから相次いで最新情報が公開されたので、お伝えしよう。[2008/01/10]
メルセデスベンツは2009年から順次採用
一般に疲労運転と事故の因果関係は、疲労により運転中の意識が低下した状態、または居眠りが引き起こされ、それによって生み出される運転操作の誤り(蛇行運転やブレーキの遅れなど)が事故を起こすと理解されている。最新のヨーロッパでの研究によれば、疲労運転が原因もしく要因のひとつとなっている事故は、死亡事故全体の24~33%に達しており、これを受けてメルセデスベンツは疲労運転は今や、飲酒運転よりも高い割合で重大事故の原因となっていると分析している。また、居眠り運転の原因については自宅で十分な睡眠を取れない事が遠因であり、単調な運転状況が引き金となっているとも指摘されている。これは、他メーカーの見解とも一致しており、日本でも最近、睡眠時無呼吸症候群と交通事故の関連が取りざたされ始めていることからもわかる。
ドライバーの疲労を検知するための装置に組み込まれる基本メカニズムは、速度および縦横方向の挙動変化に合わせてステアリングの角度をモニターすることだ。これは疲労状態にあるドライバーは、慌ててステアリングを切って車両の状態を元に戻そうとする動作を頻繁に行う傾向を利用したもので、システムが過労を検知すると、警告音とメーター内のインジケータ表示の両方でドライバーに減速を促す。
今回公開されたメルセデスベンツのシステムの特徴は、他のシステムがあらかじめインプットされたパターンと実際の運転状況を見比べて過労状態かどうかを判定するのに対し、刻一刻と変化する車両の状態を総合的に分析して随時判定することにある。これにより、運転している時刻や運転時間、各ドライバーの運転パターンなど細かい状況に応じた判定が可能になるという。開発においては、420人以上の被験者がシミュレータにより50万キロ以上の実験走行を行っており、システムの信頼性は高いとメルセデスベンツは自信を覗かせる。このシステムは2009年から順次採用されという。
ドライバーの疲労を検知するための装置に組み込まれる基本メカニズムは、速度および縦横方向の挙動変化に合わせてステアリングの角度をモニターすることだ。これは疲労状態にあるドライバーは、慌ててステアリングを切って車両の状態を元に戻そうとする動作を頻繁に行う傾向を利用したもので、システムが過労を検知すると、警告音とメーター内のインジケータ表示の両方でドライバーに減速を促す。
今回公開されたメルセデスベンツのシステムの特徴は、他のシステムがあらかじめインプットされたパターンと実際の運転状況を見比べて過労状態かどうかを判定するのに対し、刻一刻と変化する車両の状態を総合的に分析して随時判定することにある。これにより、運転している時刻や運転時間、各ドライバーの運転パターンなど細かい状況に応じた判定が可能になるという。開発においては、420人以上の被験者がシミュレータにより50万キロ以上の実験走行を行っており、システムの信頼性は高いとメルセデスベンツは自信を覗かせる。このシステムは2009年から順次採用されという。
サーブ方式はドライバーを直接監視
疲労したドライバーが引き起こす"現象"に注目して検知するメルセデス方式に対し、サーブの疲労検知システムは、ドライバーの状態を観察する。ポイントは、眼の動きだ。Aピラーとダッシュボード中央に設置された赤外線カメラでドライバーの顔(特に眼)を撮影。そのデータを解析して疲労状態を判定するのだ。
まず、まぶたの動きを分析する。まばたきのスピードや頻度、まぶたの開閉の状態から、意識の低下を検知する。場合によっては前方を見ていない(目をつぶってしまっている)状態も検知して、文字と音の両方を使って警告を発する。さらにシステムは、眼球と頭部全体の動きにも注目する。ドライバーの視線がフロントガラス正面(つまり車両の前方)から外れたと認識するとタイマーが作動する。もし2秒以内に視線が車両前方に戻らなかったら、シート内のバイブレータが作動して視線を戻すように促す。バイブレータは視線が前方に戻るまで振動を続けるため、疲労だけでなく脇見運転の予防にも繋がる。
システム開発チームのリーダーは、「ほとんどのドライバーは、運転中に疲れや眠気を感じても、クルマを止めて外に出て眠気を払おうなどとはしません。そこで我々はドライバー自身のために、システム開発に挑んでいるのです」と語っている。
なお、システムは順調にテストを重ねていると発表されているが、製品への具体的な搭載時期などは明らかにされていない。
Report:染谷英一郎
まず、まぶたの動きを分析する。まばたきのスピードや頻度、まぶたの開閉の状態から、意識の低下を検知する。場合によっては前方を見ていない(目をつぶってしまっている)状態も検知して、文字と音の両方を使って警告を発する。さらにシステムは、眼球と頭部全体の動きにも注目する。ドライバーの視線がフロントガラス正面(つまり車両の前方)から外れたと認識するとタイマーが作動する。もし2秒以内に視線が車両前方に戻らなかったら、シート内のバイブレータが作動して視線を戻すように促す。バイブレータは視線が前方に戻るまで振動を続けるため、疲労だけでなく脇見運転の予防にも繋がる。
システム開発チームのリーダーは、「ほとんどのドライバーは、運転中に疲れや眠気を感じても、クルマを止めて外に出て眠気を払おうなどとはしません。そこで我々はドライバー自身のために、システム開発に挑んでいるのです」と語っている。
なお、システムは順調にテストを重ねていると発表されているが、製品への具体的な搭載時期などは明らかにされていない。
Report:染谷英一郎
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