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メルセデス・ベンツ Aクラス
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「オートモービル・インターナショナル」で世界初公開
メルセデス・ベンツ Aクラス

新世代Aクラスの大きな特長のひとつは、環境性能に優れていること。その結果、コンパクトカーでは世界で初めてISO 14062による環境適合性の認定を受けたという。
[2008/04/07]

より若々しく、より魅力的に

ライプツィヒで開催されるショー「オートモービル・インターナショナル」で、フェイスリフトされたAクラスが世界初公開された。

1997年に登場したAクラスはこれまでに全世界で200万台以上が販売され、メルセデスベンツ社は「コンパクトカークラスの中で、革新的なトレンドリーダーの名を欲しいままにしてきた」と語る。

今回世界デビューしたAクラスは、登場以来初めてとなるフェイスリフトで、「若々しくなった」とメルセデス・ベンツ社はいうが、そのポイントは、やや吊り上がったフロントからサイドにシームレスに回り込んでいるヘッドライトのデザインと、左右に目一杯広げられたエアインテークを持つバンパーである。フロントグリルもメルセデスらしいキャラクターを際だたせるようにリデザインされているという。リアには新デザインのテールライトが採用され、それに伴いバンパーの形状も変更されているが、これはよりパワフルな印象にしたためだという。そのほかには、大型化された新デザインのドアミラーが装着され、ボディ同色にカラーリングされたドアハンドルが全グレードに採用される。

ラインナップには、「エレガンス」と「アバンギャルド」の上位グレードが用意されるが、外観上の違いとして、「アバンギャルド」には専用デザインのフロントバンパーが用意されるほか、ホイールが「エレガンス」と「アバンギャルド」共に、ベースグレードが15インチなのに対して、16インチの軽量アルミホイールが装備される。
 
インテリアでは、特にドアトリムとファブリック素材の選定に注力したという。スモーキーグレイのトリムをベースに、「アバンギャルド」にはブラシ仕上げのアルミが、「エレガンス」にはウッドパネルが追加で装着された。また、全グレードでセンターコンソールの容量が増加され、前後のカップホルダーも新しいデザインに変更された。

環境性能の高さに自信たっぷり

新型Aクラスの燃費性能はグレードによって異なるが、4.9~8.1L/100km(約20.4~12.3km/L)を発揮するという。
しかし、今年秋に登場が予定されている3ドアモデルA160の「Blue EFFICIENCYパッケージ」は、さらに燃費性能が向上し、4.5L/100km(約22.2km/L)を発揮するのだという。

「Blue EFFICIENCYパッケージ」とは、ボディのエアロダイナミクスを再考して空気抵抗を減らしたり、エンジンの負担となるジェネレータ(オルタネータ)の動きを効率的にコントロールするなどして、燃費を向上させたものである。

今年の秋からは、「Blue EFFICIENCYパッケージ」の他に「スタート&ストップ機能」も登場する予定だ。これは、低速走行時にドライバーがブレーキを掛けながらシフトをニュートラルにすると、エンジンを自動的に停止させる機能で、エンジンはドライバーがクラッチペダルを踏むか、ブレーキペダルを離すと、即座に息を吹き返すというものだ。スタート&ストップ機能は、ガソリンエンジンモデルのA150とA170の「BlueEFFICIENCYパッケージ」に装着される予定で、これによって燃費性能は、約6.5%ほど向上し、A150では5.8L/100km(約17.24km/L)になるという。

燃費性能は環境性向上のための大きな要因だが、今回のAクラス開発に当たっては、クルマの一生、つまり販売されたクルマが廃車されるまでの期間を通じての環境への影響が考慮されたという。4万を超える様々なプロセスを分析した結果生まれた明確な将来像は、開発作業を客観的に評価し、例えばリサイクル性の高い素材を選んだり、解体しやすい構造を生み出すといったことににまで及んだ。このクルマの生涯に目を向けた開発姿勢が評価され、新型Aクラスはコンパクトカーとして初めてISO 14062の認証を得たという。

安全性、快適性もアップ

また、ドライバーの安全性や、より楽な運転、そして快適性への配慮も行われている。

安全装備としては、2ステージ・フロントエアバッグやベルトテンショナー機能(フロントと、外側の後部座席)、アクティブ・フロント・ヘッドレスト、頭部&胸部保護用サイドエアバッグなどが装着されるほか、「エマージェンシー・ブレーキング」と「衝撃関知式エマージェンシー照明」が新たに装備された。「エマージェンシー・ブレーキング」は、50km/h以上で走行中に急ブレーキを踏んだ場合にブレーキライトを高速で点滅させる機能で、緊急事態の発生を後続車のドライバーにより早く気づかせるものだ。また、「衝撃関知式エマージェンシー照明」は、事故が発生した際に室内灯を自動的に点灯させる機能で、駆けつけた救急隊員などから発見されやすくする効果があるという。

運転をより楽にするための機能では、「パーキングアシスト」と「ヒルスタートアシスト」が装備される。「パーキングアシスト」は、ウルトラソニックセンサーを利用して縦列駐車を支援するシステム。センサーをオンにした状態で縦列駐車したい場所の脇を通過すると、システムがステアリングの切り角などを自動的に算出し、ドライバーはアクセルとブレーキの操作だけを行うだけで駐車が可能となる。この機能を使うことで新型Aクラスは、長さ5.19mの隙間があれば縦列駐車が可能になったのだという。「ヒルスタートアシスト」は、ESPの機能の一部を利用し、上り坂でのスタートの際などでブレーキペダルを離しても、少しの間だけクルマがブレーキを保持し続ける機能だ。AT車が多い日本ではピンとこないかも知れないが、
マニュアル車の多いヨーロッパでは歓迎されるだろう。

オーディオとコミュニケーション、そしてナビゲーションのシステムも新しくされ、カラーディスプレイ、DVDナビゲーションシステム、DVDドライブなどを持つ基本システムである「オーディオ50 APS」には、トップグレード「コマンドAPS」をラインナップし、HDナビゲーションシステムやSDカードスロット、音声コマンドシステムなどが利用可能とされた。これらの新型オーディオステムでは、これまでの音楽メディア再生機能に加えて、MP3フォーマットデータや、USBスティックの音源も再生出来るようになったという。

Bクラスはガソリンでも天然ガスでも走行可能に

Aクラスの兄貴分に相当するBクラスについても改良が施されている。これまでに比べて約7%の燃費向上や、排出ガスについても現在のEU基準の90%減というレベルを達成。また、Aクラスと同様の「スタート&ストップ」機能が、B150とB170に装備されている。なかでも注目されるのは、B170 NGTの「Blue EFFICIENCYパッケージ」に装着される「ガソリン/天然ガスドライブシステム」だ。その名の通り、天然ガスでも走行を可能にされたことで、1km走行あたりの燃料コストは、ガソリンでの走行に比べて約半分になるという。詳細は情報が入り次第、改めてレポートしよう。

Report:染谷英一郎
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