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アルファロメオ アルファ 8c コンペティツィオーネ
Alfa Romeo

パリサロン 2006 プレビュー
アルファロメオ アルファ 8c コンペティツィオーネ

アルファロメオは、アルファ75以来、数十年ぶりとなる後輪駆動のスポーツカー「アルファ 8c コンペティツィオーネ」をパリサロンに出展する。
[2006/09/14]

アルファ久々のV8搭載スーパースポーツ

アルファロメオはパリサロンで、後輪駆動のスポーツクーペ“8c Competizione”(8c コンペティツィオーネ)を世界初公開する。8c コンペティツィオーネという名前は、往年のアルファロメオ車からとったもので、「8c」は30~40年代に8気筒モデルに使われていたそうだ。一方、「コンペティツィオーネ」は50年代に“6c 2500 Competizione”というスポーツクーペがあり、ミッレミリアなどで活躍したそのクルマから名前を受け継いでいる。

ところで、アルファフリークならすでにピンときているかもしれないが、実は2003年のフランクフルトショーにも、8c コンペティツィオーネを名乗るコンセプトカーが出展されていた。今回発表されるのはその市販バージョンで、アルファロメオのデザイン部門と、マセラティの生産部門の協力体制によって限定生産が決まったようだ。

3年前のコンセプトカーのイメージをほぼそのまま踏襲したエクステリアデザインは、盾グリルによってアルファロメオ車であることがアピールされているものの、それ以外のデザインファクターは近年のアルファロメオ車には見られなかった新しさが感じられる。中でも特徴的なのは、丸目のへッドライトや、盾グリルからドアミラーに向けスパッと切り込んだキャラクターライン、フロント245/35-20、リア285/35-20のワイドタイヤをわずかなクリアランスを残して包み込む、ちょいとマッチョなフェンダーデザインなど。これらがイタリアン GTスポーツに華を添えている。

前代未聞、450psのFRアルファ

しかしながらこの8c コンペティツィオーネが、美しさだけを追求して生まれたクルマでないことは、アルファロメオとしては久しぶりに後輪駆動レイアウトを採用したこと、それにボディに軽量なカーボンコンポジットを用いていることなどからわかる。搭載するパワーユニットは、排気量4.7リッターのV8。連続可変バルブタイミング機構が与えられたバンク角90度のV8は、最高出力450ps/7000rpm、最大トルク47.9kg-mを発生する。しかもわずか2000rpmで最大トルクの80%(約38kg-m)を発生するというから、常用域での扱いやすさとハイパワーがバランスしたエンジンに仕上がっていると想像できる。

トランスミッションはクラッチ操作が不要な電子制御2ペダルMTとし、マニュアル(手動)モードとオートマチック(自動)モードのそれぞれに、変速タイミングなどが変化するノーマルとスポーツを設定。これによりイージードライブからスポーツドライブまでを1台でこなす、オールマイティ性が追求されている。さらに車体の重量配分を最適化するため、トランスミッションをリアアクスル前方に配置したトランスアクスル方式を採用するなど、アルファ75以来となるFRモデルは、大いに期待が寄せられるスポーツカーに仕上がっている。

販売時期や生産台数は現時点ではまだ公表されておらず、それらはショーのプレスコンファレンスで発表されるものと思われる。また、この限定モデルに採用されているFRプラットフォームが、例えばマセラティのものを流用しているのか、あるいは独自のものなのかも興味をひくところ。続報はショー開幕までしばしお待ちを。


Report:曽宮岳大

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