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EUニュースfrom木村オフィス

ドイツにいる理由(その1)

[ | 2008/07/02]

最近は少なくなったけれども、それでもまだ「なんでドイツにいるんですか?」という質問を頂戴する。

正式(?)な回答として初めの頃は確かに「トーマス・マンやドイツ車」が契機になったことを挙げていた。けれども「なんでまだドイツなのか?」という問いに関してはいつまでも文豪の名前を出したりするわけには行かない。

そこでよく考えて見ると。やっぱり「居心地が良いから!」ということに落ち着く。それは住宅事情などにもよるが、まず今回は天候のことをお知らせしよう。

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自動車以外すべてローテク

[日記 | 2007/12/07]

私は、いつもドイツの自動車を褒め称えている。そこでエコ贔屓しているのではないかと思われると困るので、たまにはこの国の辛口評もレポートしてみたいと思う。今回はドイツ製自動車以外に使われているハイテックに関して。

ドイツの表玄関であるフランクフルト国際空港を中心に、ルフトハンザは他の航空会社と同じように最近ではE(エレクトロニック)チケットを導入して効率化を図っている。

確かに従来のような古典的な紙のチケットでは、旅行代理店に取りに行かねばならなかったり、郵送してもらったりでとても面倒だった。それが電話一本で予約と料金を確認し、チケットを持たずにパスポートあるいはIDカードだけを持って直接チェック・インできるのはとても便利である。また紛失を心配することもない。さらに紙を余計に使わないので環境にも優しい。良いことずくめである。

ところがルフトハンザはこのEチケットに加えて、さらなる合理化を敢行した。自動チェックイン・システムである。まあ、要するに現在日本ではあたりまえになっている鉄道の改札口と同じものを登場ゲートに設置したのである。この機械の読み取り時間の遅いことといったら酷いもので、およそ10センチ四方のスキャン・スクリーンに搭乗券をかざすのだが、なかなか感知してくれない。載せた場所が悪いのかと移動させたりしていると最低10秒は間違いなくかかってしまう。

さらに酷いのは、このシステムを使用できるのは前述のEチケットだけなのだが、説明がはっきりしていないので普通のチケットでこの自動改札口へ入ろうとする乗客も現れ、そうなるとパニックで当然のように列が出来てしまう。これならば人間がやっている方がずっと早い。

おまけに、これがまた良く故障するくせに、故障中である表示も出ない。私がとっさに撮影した写真のようにずっと緑のGOサイン矢印が点灯したままだ。そんなわけでまたまた乗客が殺到するので登場口はパニック。結果、20-30分の遅れは当たり前の状況になっている。

だから最近ではLufthansa(ルフトハンザ)ではなくてLatehansa(レイトハンザ:遅れハンザ)と言うらしい。

(木村好宏)

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他人の空似

[日記 | 2007/12/03]

古人の言い伝えによればこの世の中には必ず七人は自分にそっくりな他人がいるという。確かに日常でも「あいつ誰かにそっくりじゃん!」などと良く聞くし、他人のそら似とは良く言ったものだと感心することもしばしば経験する。だから何十億人の世界で1ダースくらい全く同じ容姿をしている他人にあっても不思議はないと思う。

ところが今回上海で開催されたミシュランのチャレンジ・ビバンダムという環境コンテストの取材中に、この言い伝えが本当に信ぴょう性の高いものであったという出来事に遭遇した。私はドイツ人グループと共に上海入りしたのだが、その出来事は、到着した晩の和食レストランで起こった。

我々がロビーに招かれて入った途端に皆が固まってしまったのだ。そして全員の目がブレーメンからやって来た仲間のジャーナリスト、ラインホイルドに向けられ、続いてロビーの壁に飾られた大きなダルマの絵に釘付けになったのである。

似ている!それも半端じゃあなかった。そこでラインホルドをその絵の隣に立たせて撮ったのがこの写真である。

どうです。似ていると思いません?

(木村好宏)


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ドイツの鉄道

[日記 | 2007/11/05]

最近、僕はドイツで鉄道を利用する機会が増えてきた。

ひとつは、いまから1か月ほど前になるが、空港である問題を体験したから。それは歯磨きチューブを一本、ビニール袋に入れるのを忘れていたことが原因だった。ここ数年のヒステリックなテロ対策で、液体やジェル類は100ml以下でビニール袋に入れてあるものを除き、機内に持ち込めないようになっている。私ももちろんビニール袋を用意していたのだが、歯磨きチューブ一本だけが、そのままになっていたのだ。そうしたら没収するというではないか。

同じものでもビニールに入れておけばOKで、むき出しだと没収というロジックが判らない。そこで「放棄したくない」というと「これは規則だから!」と係官が主張する。「でも、変ではありませんか? だってもし私があなたの目の前でこの歯磨きをビニール袋に入れたらどうしますか?」と詰め寄った。するとボスと思しき人が出てきて「私達の言うことを受け入れられないのであれば搭乗を拒否させていただきます」ときた。

一歩も引かなかった私は結果、鉄道を利用してミュンヘンから帰ってきたのである。残念ながらおよそ20分の遅れでフランクフルトへ到着した。10分の遅延など誤差の範囲内じゃあないかと思われるほど正確でないドイツ国鉄としてはまあまあである。

一方、欧州内での最近の飛行機の遅れも頻繁だ。しかもその理由の殆どが「前の空港で到着が遅れたから、この空港での遅延につながってしまった」という言い訳にもならない玉突き現象を説明する。だって前の空港での遅れは、現在、待たされている我々には関係ない。それは機材のローテーションで解決すべきなのだ。遅れの本当の原因は、その航空会社のデリバリー・マネージメントのミスと、その会社がコストカットを重視する余り十分な機材を持たないことにある。

最近ルフトハンザが導入した自動改札も、読み取り時間が長すぎて遅延の原因を作っている。しかもほぼ毎回壊れていて、結局係員が付きっきりで対応している。ドイツのハイテックなんてこんなものなのだ!

さて、そんなわけで今回デュッセルドルフまでの取材は鉄道を使った。ちなみにその日は霧だったので飛行機はすべて遅れがでていた。

しかもICE(特急)運賃は2等(懐かしい言葉だ)で69ユーロ(約1万1000円)だから飛行機のおよそ半分ですむ。まぁ最近はタクシー並の格安航空運賃もあるので、一概に「安い」とは言えなくなっているが。

しかしなんと言っても良いのは、面倒なセキュリティ・コントロールがないことだ。おまけに移動中にいつでも電話を掛けられるし、パソコンで仕事をすることができる。またドイツの鉄道は2等車でも席は広く、ほとんどいつでも空いているのだ。

問題があるとしたら時間がややファジーなこと、そして案内のアナウンスが日本のように頻繁にないので、注意していないと乗り過したり、連結車輌が時々目的地別なので車輌を間違える可能性があることか。

まあ、そんなわけで今回はわずか6分遅れでデュッセルドルフに到着した。もちろん「6分遅れてごめんなさい!」などというアナウンスはなかった。

(木村好宏)

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BMWカギ閉め事件

[EU道路事情 | 2007/10/16]

またやってしまった。車の中にカギを置いたままロックしまったのだ。普段はこんなことはやらないのだが、郊外のスーパーマーケットで買い物をしたあと、ドアはロックした状態でトランクだけを開け、荷物を積み込んだときに鍵をトランク内に置いたまま閉めてしまったのである。

実はこうした場合、通常ならば鍵が車内(キャビン内)にあることが自動的に検知され、ロックもされない仕組みなのだが、トランク内ではそのセンサーが働かないのである。

仕方がないので「昔とった杵柄?」で針金とドライバーを用意し、窓枠からの侵入を図るが、車内のドアノブはそんなに簡単に針金でひっかかる様な形状はしていない。怪しげな日本人に対する周囲の冷たい視線を感じながら、それでも一時間ほど針金の形状を変えるなどして格闘したがやはりダメだった。

仕方がないのでBMWの緊急サービスに電話を入れた。するとおよそ20分でX5が到着する。ワルターと言う名前の愛想のよいオジサンが「ああ、やっちゃったね!」と言いながら、まずは周辺の様子を窺う。

当然のことだが、まずはこのクルマの持ち主かどうかが確認される。というのはこのクルマは他人のモノ、あるいは盗難車であるかも知れないのだ。私はサイフに入れておいた車検抄本と免許証を見せて、私のクルマであることを確認させた。

ちなみにドイツでは車検証は2つあって、本物の車検謄本は家にしまっておき、クレジットカードほどに畳める抄本(写真)は普通サイフに入れておく。

さて、解錠の方法だが、実はこれはいくつも方法がある。これが自動車泥棒に判ると困るので、正確には教えてあげることは出来ないのだが、ちょっと思いがけない場所をエアクッションのようなものに空気を送り込んで膨らませ隙間を作って、そこの配線ソケットを通じでロックを解除させるのだ。後が全く残らないようにきれいにやるのでちょっと時間が掛かるがそれでも場所を見つけて解錠するまで30分は掛からなかった。この様子をみているとやはり現代のクルマはエレクトロニクスで出来上がっていることが改めてよく判った次第である。

それにしても今年はこれで二度目だ、「三度目の○○」が来ないように今後は注意をしたいものだ。

(木村好宏)

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木村好宏
木村好宏
ドイツ在住の木村好宏氏と新進気鋭のドイツ人ジャーナリスト Alexander Ostern(アレキサンダー・オステルン)氏が、現地からの生情報をお届けします。

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